2009年1月28日水曜日

W vs. M

 携帯電話のカメラで気楽に写真することを知った人たちが、より楽しい写真の世界を求めて本格的なカメラを始めたということを聞きます。
 昔、写真は男の世界の趣味と思われていました。カメラはフィルムを装填し、露出をきめ、ピントを合わせ、フィルムを現像し、引き伸ばし機でプリントする。面倒な儀式がたくさんあり、簡単に取り組めるものではありませんでした。
 いろいろと面倒な理屈を考えらがら取っていたせいか、出来上がった写真は「よくできました」と言えても、面白いと言えるものがなかなかできなかったのではないでしょうか。
 それに比べ、ただ押すだけでもきれいな写真がとれ、少々では失敗をさせてくれないほどになってくると、多少のブレやピンボケがあっても「かわいい」「きれい」「おもしろい」と言えるようなものが注目を集めるようになってきました。
 技術でなく、感覚で写真を撮るようになってくると、どんどん女性のカメラ愛好者が増えてきました。面倒な理屈抜きに面白い写真が撮れハッピーになれるのですから、三脚や交換レンズをずっしりと抱えていかなくてはまともな写真は撮れるものではないと言っていた真面目なカメラマニアには力の抜けるような時代になってきました。
 技術を発揮できることで達成感を楽しんでいた男どもから、楽しい感覚で新しいことに挑戦する女性の時代に大きく変わっています。
 私の所属する写真のサークルでも今までの写真では考えられないような視点で斬新なカットを見せるのは女性が目立っています。皆様の参加を待っています。

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