2009年1月26日月曜日

露出補正

 最近は利用が少なくなりましたが、それでも観光地などでは必ず売られているレンズ付きフィルム(使い捨てカメラと言うと何となくエコに反するようなので)は、結構どこでもほどほどに写り重宝されていました。
 暗いところはストロボを使うことで、明るいところでも暗いところでも不思議なほどによく撮れていました。どこかに自動の露出調整があるわけでもなく、ピント調整があるわけでもなく、ちょっと暗い目のレンズと高感度フィルム、高度なプリント処理などのおかげで下手な自動カメラほど撮れていました。
 それに比べると現在のデジカメはかなり高度に露出も図り、ピントも合わせ、必要によっては感度(ISO)までも自動で調整しています。それなのに逆光などでは暗い顔になっておかしいなと思うこともあります。
 レンズ付きフィルムは明るいところから暗いところまで、幅広く写しこんでくれるので、多少の露出異状もプリントの時にカバーできます。それに比べデジカメは対応できる光の幅が狭く、暗いところに明るいものがあると真っ白になってしまいますし、明るい光のあるところでは影の部分は真っ黒になって救済不能になることがあります。そのため進んだデジカメでは人間の顔を自動的に見つけて、そこの光の強さに露出を合わせることで、失敗のないようにする高度な技術が入っているようです。
 しかし、人間の顔をコンピューターは捜していますから、私のように人をとらないで、木の葉っぱや自動車の一部分などを撮りたいと思っている人間にそこまで親切にはできないようです。
 この時は撮りたいものにピントを合わせると同時に露出も合わせる必要があります。とりたい部分に光が当たっているようならマイナス補正、とりたい部分が陰になっているようならプラス補正をする必要があります。
 この操作によって、あまり写って欲しくない部分を白くしたり、黒くしたりして分からなくすれば主題が明確になってきます。これは以前のフィルムより効果的な操作ができることになります。
 高級なカメラは露出補正が簡単にできるようになってますが、コンパクトなカメラでも設定できるものがほとんどです。
 ほとんどの操作が自動でできるようになっている現代のカメラで最も利用できる、利用すべき機能ではないかと思っています。
 さらに、いくら撮っても費用がかからないデジカメの特技で何段も設定を変えたものを沢山撮っておいて、後から考えると言う気楽な方法もあります。と言ってもナイスショットは瞬間なので、一杯撮っておこうとしても被写体が逃げていってしまうかもしれません。

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