2009年2月13日金曜日

個展を始めませんか

 ギャラリーへお見えになる方から「自分の趣味の個展をするのは面白そうだけど、どうやっていいかわからななくて、何となく面倒そう!」というご意見が少なくありません。
 「ギャラリーのスタッフができるだけお手伝いしますから、簡単ですよ」とお答えしても、「何が簡単で、何が面倒かも分からない?」という話もあります。
 個展までの手順を簡単に整理してみたいと思います。
・まず作品作り。
 並べるものがなければ始まりませんから、作品を用意しましょう。今までに制作した作品でも、これから準備してもいいでしょう。
・テーマの決定
 ただ、何となく適当に気に入ったものを並べるよりも、何か自分を表現するテーマを決めると、それに沿って作品を選べますから整理がしやすくなります。できればテーマに沿った案内文をまず書いてみると、頭の整理ができます。
 人様に見ていただくにもテーマを明確にすると、より理解をいただけるのではないでしょうか。
・案内状の作成
 せっかく自分の作品を展示するのであれば、できるだけ多くの人に見ていただく方が楽しく、元気が出ます。自分の表現したいことをできるだけ訴えて、多くの人に見たいと思わせたいものです。
・作品の整理
 展示したい作品は沢山あるかもしれませんが、あまり欲張りすぎても見る人を混乱させたり、印象を薄くしたりしかねません。でも、ギャラリー一杯にできるだけ沢山見せたい場合はそれも面白いかもしれません。
 展示にストーリーを持たせて、順序をつけて見ていただけるようにすると、作品の持つ表情がより生きてきて、見た人により大きな感動を与えられます。
・紹介パンフレット
 作品を見て頂く方に、参考となる情報や、後々まで記憶に残していただけるようなパンフレットを用意できればより楽しくなります。
・作品の展示
 作品の雰囲気に合わせた額にセットしギャラリーへ並べていきます。自分の考えたテーマやストーリーに合っているか、整理してみます。
 ライトもできるだけ作品が生きてくるように十分調整してください。
・芳名簿の準備
 来場者に挨拶や案内をさせていただくために、住所、氏名の記帳をお願いすることが多く見られます。同時に様々な意見を自由に書いてもらうと親近感が出ます。
 ただ、最近は個人情報の管理が厳しく問われる時代であり、他人のデータが見られないようにする時が少なくありません。記帳者にデータの扱い方を説明するなど管理は慎重に行なうことが必要です。
・鑑賞者を案内
 見ていただく人に、作品で思いを伝えられれば十分かもしれませんが、できれば自分の思いを説明し、鑑賞される方のご意見を伺うことは、個展の楽しさを何倍にも拡大してくれるでしょう。特に忌憚のない意見が聞ければ次の発展に大きくつながっていくでしょう。
・パーティー(意見交換会)の実施
 頑張って個展までこぎつけたのですから、親しい仲間で作品を肴にパーティーはすばらしい機会ではないでしょうか。間違いなく相互の交流を深め、新たな元気が生まれるのではないでしょうか。
・会場の整理
 展示した作品は自分の家に並べるのもいいでしょう。欲しいといわれる人に譲ってあげるのも楽しいものです。大切に扱いたいものです。
・お礼状
 忙しい中を来場していただいた方には、お礼の挨拶をしたいものです。次の機会の案内にもつながります。

 いろいろと細かく整理すると余計に面倒と思われるかもしれませんが、手順は手順として全て無視しても結構なので自分のやり方で楽しむことが一番です。実際に展示されている方も全ての項目をきちんとやっている人はないようです。
 一度、個展をするとああすればよかった。次はこんなことをしてみようとか、大きな刺激ができ、少なからず飛躍ができるものです。
 写真であれば額もギャラリーに準備していますので、好きな作品を適当に持ってきていただければいつでも始められます。
 ぜひ、気楽にご相談下さい。

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