2009年12月13日日曜日

どうしてこんなに


 たまに利用さていただくANAのラウンジでいつも楽しいアートが展示されている場所があります。いつも利用できる場所ではないのが残念でもう少し誰もが見える場所に展示してもいいのではないかと思うのですが、落ち着いて見てもらえる場所ということでこんな所になっているのかもしれませんがちょっと残念です。
 展示している作品はかなり挑戦的なものが多く、「これは何だ」と思え、「面白いものを見つけたものだ」と感心することが少なくありません。
 その作品をカードにして置いてあり記念と参考にいつも頂いていますが、作品は素晴らしいと感動したのにカードはもう一つイメージが違って残念に思うことが少なくありません。作品は水彩画や油絵、写真などその時々で様々な作品です。画材の質感も大変重要な要素なのですが、そのコピーがコート紙にオフセット印刷されたものでどうしてもあっさりと軽い感じになってしまいます。
 コピーなのだから仕方がないとは思うの反面、もう少し用紙の選択や階調の設定など工夫できないかと気になります。
 キラキラと光沢のあるものが立派に見えそうに一見感じますが、表現したいイメージに合わせて、手近な材料でも様々な工夫は大切ではないでしょうか。自分のプリントも常にこれでいいのかなと考えることが重要だと思いなおしました。
 タダでもらったカードを眺めながらいらぬお節介なことを考えていました。

横長写真

 最近のギャラリーめぐりで銀座のニコンサロンで見た作品が印象に残りました。様々なシーンをパノラマカメラで切り取っていく中に多くのドラマを見るようで見ごたえがありました。
 写真はモノクロでワイド画面に仕立てられていて、非常に整理された、大変印象深いものに感じられました。
 このモノクロワイド構成が写真の持つ記録性と同時に色がないだけに見るものに多くの想像力をかきたてさせる暗示とワイド画面による、画面に余計なものを出さない整理ができているのではないかと思えます。普通に写真を撮っていると、四角形の映像よりも横長(縦長も)の映像が画面の整理をつけやすい気がします。一時期流行したパノラマ写真やデジタルTVの画面が新鮮な印象だけでなく説得力のあるイメージを作りやすいということがありそうです。
 じゃ、すべてモノクロワイドで撮ればいいのかと言えるかと問われればとんでもない、作者が何を訴えたいか明確に示さないと余計なものが入り混じった意味不明の画面になり、より作者の力量が問われそうです。
 難しさは分かりながら一度は挑戦してみたい映像表現になりました。

2009年12月12日土曜日

デジタルカラー

 いくつかのギャラリーをはしごして、様々な作品を見せて頂き、多くの感動や驚きや新たなアイディアなど様々な刺激を受けて楽しんでいますが、最近の展示では一目でディジタルプリントだと感じる展示が多くなっています。
 以前からのフィルムと印画紙を使って表現されていた写真と違った色表現でそれが面白くないということではないのですが、新しい色のワンパターンになっているような感じでもっと様々な表現があっていいのではないかと素人ながら考えてしまいます。
 デジタルカメラで撮ったイメージを顔料タイプのインクで打ち出すと独特の色になるように感じます。印刷用紙も印画紙のような光沢の物でなく、光沢のないマットタイプが使われていることがほとんどで余計にデジタルプリントと感じるのかもしれません。
 顔料タイプのインクを使ってインクジェットプリンターで出力すると光沢紙の場合、インクの反射と用紙の反射が違い特に暗い画面では不自然になることが多いのでマット紙が選ばれているのかもしれません。
 さらに写真の表現を強調し重さを出すためか、かなりコントラストや彩度を強調しているようなことが多くよりデジタル臭くなっていると感じられます。
 映像表現なのですから作者の意図が一番伝わる表現をすればいいのでしょうが、何十年もの過去から写真を見ていた眼には新鮮さと同時に何か異質な感じがして素直に入り込めないのは年寄りの素人のたわごとかもしれません。
 私のギャラリーでも伝統的な処理をされているような写真を見るとなぜか安心感や落着きを感じます。そのうち、私もデジタル化されるかもしれませんが。。。

2009年12月10日木曜日

アロマオイル

 先日NHKて香りの研究をしておられる大学の先生を訪問する番組を見ました。香りそのものにはまだまだ分からないことが多いようですが、それでも匂いをセンサーで感知し、コンピューターで分析して再現させることができるようになっているとのことで大変興味深く見ていました。
 センサーにはクリスタルオシレーターに匂いを吸着させる物質を貼り付け、その発信周波数の変化で匂いの強さを読み取ることができるということを見て、意外に単純なものだと考え直しました。光の三原色のように大きな特色を持つ匂いに分割して生物は関知しているとすれば、その基本となるにおいとその強さを精度よく測定できれば大きな発見になりそうです。
 アーツビレッジにアロマを展示するようになってから、何かと匂いが気になり、トイレの消臭芳香剤から化粧品やアロマライトなどの製品に関心を持ち、通りすがりのエレガントな女性がほのかに香らせる
匂いにはふと振り向いてクンクンと鼻を動かしています。
 アーツビレッジに置いてある製品はユーカリとヒノキとみかんを主体にしていますが、いずれにしても単体の香りだけでなく、いくつもの香りをブレンドすることにより、気持ちの良い香りに感じるようにしているのだそうです。
 いろいろなアート作品も見る場所の雰囲気によっていろいろと影響されますが、香りの影響も楽しいかもしれません。 

2009年12月9日水曜日

ちょっと暇です

 写真展があったりの芸術の秋のせいか、何となく慌ただしく過ごした11月が終わり、今年も最後の12月になると、世の中は忙しいのかもしれませんが、当アーツビーレッジは静かに時間が過ぎています。(店内では大きくジャズを鳴らしていたりするので音は賑やかですが)
 今年は長年のサラリーマン生活をリタイヤしギャラリーをオープンさせマイペースの生活をおくっていますので世の中の動きに疎くなっていますが、私の周りの人たちからは楽しい話が少なくなっているような気がします。
 何となくテレビを見ていて「これは大変なことになるのではないか?!」と思える話題に「今年度の税収よりも国債発行額が上回る」という話です。収入よりも借金の額が上回っているということはサラ金地獄に陥っているという姿そのものではないでしょうか。借金のために借金しなければやっていけない状態でしょうから簡単なことでは立ち直れないのではないでしょうか。普通だったら債務超過に陥って破産整理になりかねません。
 国の財政ですから「もうダメですから破産します」と簡単には言えないでしょうし、「借金(国債)は棒引きにしましょう」と言えないでしょうからどんどんお札を印刷して数字合わせをするようになるのでしょうか。そうなると大インフレになるのでしょうが、モノ余りの現状ではすべての物が値上がりすることは難しそうで、国がかかわっているものがインフレになるのでしょうか。
 ギャラリーが暇なから妙な事を考えるわけではありませんが、その割には世の中は平穏なのが有難いと思えますが、どこか微妙に大きな不安が高まっていると感じるのは私だけなのでしょうか。
 移り気な私としても大きく飛んだ話題で申し訳ありませんでした。

2009年12月7日月曜日

ビルを写す

 「いつも歩いている石手川で、毎回飽きもせず写真が撮れるものですね。?」というようなことを尋ねられることがあります。私自身もそれほど変わらない風景を撮り続けても無駄なような気がすることが少なくありません。
 何気なく歩いていると代り映えはしないのですが、その気で眺めていると毎回新しい発見をして、新しいドラマを感じてしまいます。それを映像にしようとシャッターを押した時は、様々な興奮を覚えるのですが、後で取り込んだ写真を眺めるとあまり、代り映えがしないことがほとんどです。
 写真は現実の世界から非現実の世界をとらえ、新しいイメージを作り上げる面白さがあります。非現実の世界を実現するためには作りたいイメージ絞り込む必要があり、写し込みたい被写体をとりあげ、それ以外の被写体を画面に入れないために、ファインダーを見ながら構図を考えます。ちょっとしたカメラの動きにより取り込むイメージが変わってきます。
 イメージに大きく影響するものに自然の風景と人口の構造物、特にビルのような大きなものは大きく関係します。自然の風景を取り込みたい時は、できる限りビルや電線や舗装道路などが入らないような構図を探してうろうろしていることが少なくありません。
 私が歩いている石手川沿いは街中にあるだけに新しい建物が増え、アングルがますます難しくなっています。それだけに毎日撮り歩く楽しみが多いのかもしれません。

美術館の写真展は終わりましたが


 一段と寒くなり、最後まで頑張って枝にしがみついていた紅葉も残り少なくなってきました。そんな落ち葉を取り残しておこうといつもの石手川を散歩しながらカメラのシャッターを押してきました。

 撮影も最後と思える場所まで来て、いやなことに気が付いてしまいました。カメラの記録サイズを一番容量の少ない640×480にしていました。これではプリントして眺めることはできそうにありません。先日写真集団の案内パンフレットを作ろうと原稿に使いやすいサイズで撮って、その後変更するのを忘れていました。失敗は珍しくない私ですが、気合いが入っている時に限って何かが起こります。人様には撮影前には電池、メモリーの残量、カメラの設定などを確認することと言っているくせに自分はミスばかりです。

 先週から行っていた松山国際写真集団の今年度の展示も盛況のうちに終了しました。海外とのつながりから世界中の作品が展示できるのがこのグループの特徴ですが、会員の作品にもなかなか力の入った物が多く、多くの関心を集めました。特に女性会員の作品には興味深いものが多く、一週間の展示だけではもったいないので、アーツビレッジでも展示していただくことにしました。

 広い美術館での展示と違いコンパクトなアーツヒレッジでは作品の見え方も違い、違った雰囲気で楽しめます。また、美術館とは違いコーヒーを飲みながら気楽な会話をのんびりと楽しむこともできます。

 ワークショップ展示やカレンダー展示もも続い行っておりますので、ぜひご覧ください。

2009年11月25日水曜日

松山国際写真集団展

 11月ももうすぐ終わりになりそうです。いろいろとやりたい事、しなければならない事がたくさんありながらあまり芳しい成果はありません。
 12月1日からは私の所属する松山国際写真集団の写真展が愛媛県美術館で始まりますが、未だに出展作品ができず、泥沼状態です。今までにない新しい挑戦をしてみたいという大それた夢を持ちながら出てくる作品は代わり映えしないばかりか、今までの作品の方が余程まともに見えるものばかりです。
 いらいらしながら毎日を過ごしていると一ヶ月があっと言う間に過ぎ去り、秒読み段階に入って来ました。一度はこれにするぞと決めたテーマもどうにも整理できず、結局適当なものでお茶を濁しそうです。またいつものパターンに終わりそうです。
 今までも大したことができたわけではありませんが今回挑戦してみたいと思ったことは「何気ない日常に頑張る自然」のようなもです。テーマに沿いそうに思える写真を格納したフォルダーを何度も見ているとどれもつまらなく見えてしまいます。
 とうとう、展示前日になりました。
 ここまで来ればあきらめの境地です。見慣れた写真でも人並みには見えるでしょう。ただ、見せ方で工夫をしてみるとにしました。
 同じような絵でも見せ方で結構イメージが変わるものです。額に入れるだけでも作品らしく見えるものです。
 今回は一枚の写真を18枚に分割して小さめの額に入れてみました。適当に間隔をあけて眺めると家の中から窓を通して外の風景を眺めるような雰囲気ができました。
 今回はここまでです。

2009年11月15日日曜日

カレンダー展

 とうとう本格的な冬がやって来たようで、南国松山でも木枯らしの吹く季節になってきました。今日は松山国際写真集団の最終日ですが、寒さのせいか例年より来場者が少ないのが残念です。
 ギャラリーアーツビレッジでは先日から来年のカレンダーを作って展示しています。毎年、撮りためた写真の中から使えそうなものをピックアップしてカレンダーを作って仲間内で希望する方にお分けしています。
 カレンダーに使うカットは毎日見ていても見あきることが少なく、何となく気持ちよくしてくれそうなもので、季節感を表せるものが欲しいと探すのですが、欲深い希望に合うものは多くはありません。撮った時の季節とは多少異なった時に合いそうなものはあまり気にしないで使っています。
 昨年までは花の写真を多く使っていましたが、今年はネタ切れということもあり、各地の観光写真のようなものも取り入れてみました。あれもこれもと欲張って写真を集めているうちに、12か月一種類だけでは物足らなく、3種のパターンを作ってみました。
 アーツビレッジのある松山をテーマとしたもの、全国の風景を集めたもの、地域にとらわれないで面白そうなものを集めたものと欲張ってしまいました。
 今年、あまりにも欲張ったの゛来年からガス欠を起こしそうですが、よろしかったらギャラリー二階へ展示していますのでご覧ください。

2009年11月6日金曜日

いつもの銀座

 東京へ出るといつものコースが有楽町にあります。
 写真のギャラリーがいくかあり、駆け足で巡るにも大変楽しみな場所です。私が行くルートはリコー、ニコン、キャノンのギャラリーです。以前はコダックやフジフィルムのギャラリーも楽しみだったのですが、引っ越してしまってさびしくなりました。
 今回リコーのギャラリーは東京の町を撮った集団の展示で様々な作品が並んでいました。優秀な作品の選定もありましたが、なるほどと思える見ごたえのある作品が選ばれていました。合同の作品展で順位を付けようとすると、何を基準に評価するか難しいところで、どうしてこれが一番であちらが二番なのか唸ってしまうことが少なくありません。撰者の見方が普遍的であるべきなのですが、ものの見方はかなり違いがあり有名といわれる先生でも難しいのではないでしょうか。
 ニコンサロンはモノクロの地域の風土を追ったものでちょっとアンダー気味の仕上げで写真らしさを感じさせられました。
 キャノンは対照的にゴルフの有名選手を追ったもので大判のいかにもプリンター出力らしい発色の大変華やかな雰囲気の中にさすがと思わせる構成のカットがあり、楽しく拝見できました。
 それぞれが違った視点でまとめられていて大いに参考になり、興味のわく銀ブラでした。

2009年11月5日木曜日

東京モーターショー

 ここ20年以上、毎回見ている東京モーターショーへ今回も行きました。
 このところ低下傾向の入場者でしたが、今年は一段と閑散としたした感じで、海外メーカーの出展が大幅に減少し、空いたスペースが目につくのは余計に寂しさを感じさせます。
 私の10代、20代の頃には自動車は夢から現実になって来た時代で、新しいモデルが出るたびに驚異と憧れに満ちていました。今の自動車は移動する道具であり、実用的な条件さえ満たせれば、あまりこだわりを感じることがなくなってきました。私の住むような地方都市では車は無いと不便なのですが、壊れないで安全に走ってくれればなんでもいいような思いになってきました。
 今回の自動車ショーでは電気自動車が降って湧いたように大賑わいです。電気自動車は作るのはそれほど難しいものでもなく、100年前の自動車創世期にも電気自動車がありましたし、終戦後の混乱期にも日本では燃料不足で電気自動車が走っていました。
 電気で走らせることは難しくないのですが、電気を貯めることは大変なことで伝統的な鉛電池では重量の割に大した距離が走れません。石油の供給が安定してくると、ガソリンエンジンの実用性が決定的に有利で電気自動車の利用は一定の場所を走るフォークリフトのような限定された用途に限定されていました。
 その問題の電池がノートパソコンの電池の発展などで高容量で実用的なものが現実になっきました。電気の利用方法もブレーキの時のエネルギーを回収し効率よく使うことで、より長距離を走ることが可能になり電気自動車の実用的な可能性が出てたようです。
 とは言え、電池は大変高価で十分に走れるだけの電池を乗せると簡単に買えるような値段ではなく、実用性は当分ガソリンエンジンに追いつけるとは思えません。
 今回の電気自動車の拡大は話題が先行して、すべてが電気でなくはとならない現実性はしばらく難しいと思えます。当面はいかに燃料の利用を効率的にできるシステムの競争が続くのではないかと思いながら見てきました。

2009年10月28日水曜日

10月のワークショップ展示


 明日から毎月恒例のワークショップ作品の展示を行います。

 今日は一日展示作業を行っていました。何とか、明日からお客様が見えても何とか見ていただけるように整理は出来ましたが、タイトルなどなかなか整理できなくて溜息をついています。

 写真だけ持ち込んでいただいて、額へのセットからギャラリー内の配置の検討、飾りつけとなかなか手間のかかる作業で、いつまで続けられるのか心配になってくるほどです。

 しかし、一応の形が出来上がると自己満足で嬉しくなってきますから不思議なものです。
 飲み物に関するテーマでお願いしていましたが、秋祭りのシーズンで元気な子供さんと飲み物が写されていました。
 池田さんの展示の鑑賞にお見えのお客様から何度か「ワークショップ展示は写真だけなのですか?」とお尋ねがあり、「私が写真しかしないので、今まで写真しか持ちまこれませんでしたが、持ち込んでいただいて展示できるものなら何でもいいですよ」と返事させていただきましたが、今回は写真だけになりました。
  今後はどんなものが拝見できるか楽しみにしています。
 明日から11月3日まで展示を行っていますので、ぜひご覧ください。
 来月は「秋の色」をテーマにしていますので、気軽にご参加ください。プリント出力の暇がなければメールにファイルを添付していただいたものでも対応できると思いますので、遠くの方でもご参加はいかがでしょう。

2009年10月21日水曜日

ふたりの池田さんの展示が終わりました

 一筆画と写真の池田さんふたり展が終わりました。がらんしたギャラリーで後片付けをしています。
 お二人の顔の広さか、来場者が大変多く、町の個展では考えられない200名近くのご来場者がありました。
 あまり広くないアーツビレッジは1,2階とも人が一杯になってゆっくり作品を鑑賞できないのではないかと心配したほどでした。
 しかし、皆さんじっくりと立ち止まりながら、作者といろいろな会話を楽しまれていました。
 2週間の回帰の後半には出展者の疲れが見えられていましたが、終わった後は大満足のご様子で、もう次の展示について話が出てくるほどでした。
 アーツビレッジでは一筆画の池田様から依頼を頂きました、ふたり展の記録アルバムの製作を急いでいてなかなかゆっくりできない状況です。
 また、来週には毎月の恒例行事のワークショップ展示会を予定していますのでぜひご参加ください。
  今回一筆画の展示のご覧頂いた方には工芸作家の方や、書道の愛好家の方などいろいろな方から「ワークショップは写真だけ?」とご質問を頂きました。ワー クショップはギャラリーに持ち込んで展示できるものならば何でも受け付けます。テーマもあまり限定することなく、多くの人に見ていただければ楽しいのでは ないかと期待しています。
 アーツビレッジをオープンして以来の大盛況で、様々なご意見やご忠告をいただき今後の運営におおいに参考にさせていただこうと思いを新たにする機会になりました。ありがとうございました。
 

2009年10月13日火曜日

ビル エバンス

 朝とか夕方、お客様もいない(アーツビレッジはお客様がいないときがほとんどではありますが)、何をしようかなと頭にも空白のできた時、思いっきり手間をかけてじっくりとコーヒーを淹れ、オーディオを大きめにして好きな音楽を聴いていることがあります。
 昔夢中で聞いていたCDを棚の奥から引っ張り出してきて、気まぐれに思いついた曲を鳴らしています。
  最近、ビルエバンスの最期の時を迎える直前(とは言え51歳です)に録音されてものを聞き込んでしまいました。もう余命はないと自他共に認めたころの作 品ですが、暗さは感じられず、必死にプレイしているという雰囲気もなく、何気なしに聞くと軽いBGMにも思えます。しかし、それが大きな印象となって訴え かけてきます。
 音楽の細かいことは分かりませんが、何気なく聞いていても悪くありませんが、録音された1980年頃の状況やプレイヤーの心境を考えていると、音楽を超えて様々な境地に入っていきます。ピアノの響きが様々な世界を見せてくれ、何度もなんども聞いていました。
 このCDを買って来て聞いていた時代と、今もう一度聞くと音楽に対する思いが変化したことを感じ久しぶりに聞き込んでしまった時間でした。
 

なぜノキアは携帯電話で世界一になり得たか

 まるで、テーマの定まらない私のブログにもう一つジャンルを追加することにしました。
 以前から本を読んだ後、メモをして残していることがあったのですが、その時々に書いたものが、いつの間にか散り散りになりどこへ残したのかすら分からな くなってきました。この際何でもブログで残しておくほうが自分の整理になりそうと、またまた意味不明のブログへ拡散することになりました。
 最近、古本屋の100円コーナーから拾ってきた本です。
 タイトルは今も通用しそうなタイトルで、まるで世界的に通用しないものが多くなってきた日本の産業の中でも、孤立したかのような携帯電話の過去と現在を見てみようとあえて2000年に出版された本を読んでみました。
 ノキアという会社を知ったのは10数年前のビッグサイトで行われていた通信関連のショーでノキアのブースを見て、説明の女性にノキアはどんなことをして いる会社か尋ねると、奥からいきなり大柄の美女が現れて英語でどんどん話されてしまって、びっくりした思いがあります。その時の迫力は一度捕まえたら逃が さないぞという強烈な印象を持ちました。私が通信会社の名刺を差し出したせいかもしれませんが、素晴らしい熱意は他では経験したことがありませんでした。
 あのノキアだから世界一になったのかもしれません。北欧のフィンランドと聞くと、ゆったりとした観光くらいしか思いつかないのですが、常に熾烈な競争でめまぐるしく変わっている携帯電話の世界で世界一を続けているのは簡単に理解できないのが本音です。
 この本を読んだ後もその世界一の本質的な要因は納得できませんでしたが、国内を主体に限られたパイを競争していた日本のメーカーとの対比は現在の結果につながっているのでしょう。
 もう一つこの本では出てこない韓国のメーカーがいつの間にか世界の中で大きなシェアを持っていることはもっと驚異的なことで、この10年の変化がさらに興味深いものと感じてしまいました。
 素晴らしい技術を持ちながら世界へ羽ばたけない日本の現状は、未曾有の不況から立ち直れない姿につながっているのかもしれません。
 

2009年10月12日月曜日

1960年代のオーディオ雑誌

 昔話を始めると年寄りだと言われますが、1961年から1971年までのラジオ技術誌を見つけてきました。
 私はこの年代にラジオの製作をはじめ、アマチュア無線の機材に挑戦し、オーディオアンプに夢中になっていました。
探し出してきた雑誌を懐かしさに夢中で眺めています。あらためて、このころの10年の電子技術の変化の速さと、今もあまり変化のない技術など、興味深い事柄がつきません。
  1961年の記事にはテレビの組み立てキットの話が載っていますが
1963年にはテレビの記事はなくなり、トランジスタアンプの話題が増えテープレコーダーの組み立てキットが載っています。1965年にはオーディオの盛り上がりを感じる雰囲気を感じ、1971年にはオーディオ の話が大変活発になり大変詳細なオーディオ理論の分析が目に付きます。多くのオーディオ記事と同時に数多くのメーカーの広告が載っていて大変懐かしくなります。さらにこの年の記事には初期の電卓が見え始めている のも印象的です。
 アーツビレッジには古いカメラをおいてあり、来場者の方には興味深そうに見ていただくことが少なくありませんが、古い雑誌も並べておきます。ぜひご覧ください。
 

2009年10月11日日曜日

秋空のもとで

 秋の連休に散歩しながら、アーツビレッジへ出てきました。今週の池田さんの二人の展示会があり、毎日ギャラリーをオープンするため通勤しています。秋の青空が気持ちよくいつものバスでなく、石手川を散歩してきました。
 晴れ渡った空のもとテニスに夢中になる人、のんびりと座り込んで、お弁当を楽しむ人、日頃の運動不足の解消に散歩やジョギングにせいを出す人などさまざまです。
 私は気持ちのいい空に満足してのんびりとなんとなく歩いていますが、木の葉の影や、青い空に浮かぶやさしい形の雲などに目が行き、カメラを向けてしまいます。
 空のブルーをしっかりと収めるためには少しマイナス補正にしたいし、木の葉の緑をさわやかにするためには少しプラス補正がいいかなとか、へ理屈を考えながらシャッターを押していました。
 いつも、いつも見ている景色なのでそれほど変化しているわけではないのですが、やっぱりカメラで夢中になります。後で画像を確認すると、いつもと変わり映えのしないものばかりですが、気持ちがリフレッシュできる楽しい時間です。

2009年10月10日土曜日

ワークショップは写真だけではありません


  池田さんの「ふたり展」がはじまると、今まで写真の話しか出てこなかったギャラリーで、絵画や書道や工芸など様々な話題が出てくるようになりました。今 回の池田さんの一筆画も写真では表現できない趣のある楽しい奥ゆかしい世界なのですが、それをご覧になる方々の話はもっと広い分野に拡大し、興味深いもの になってきます。
 当ギャラリーの名前はR2Vと書いてアーツビレッジと読んでいただいています。R2をアーツと読むように様々な分野のアートを扱えるようにと名づけました。
 毎月のワークショップの案内ではなんとなく写真ばかりを扱うように案内させていただいていますが、今後は写真に限りませんとあえて案内させていただくことにしました。テーマも写真の世界を意識したものになりがちですが、あまり意識しないで参加していただいて大歓迎です。
  様々なアートを体験することでさらに視野が広がり、新しい世界が見えてくるのではないかと思います。月一回作品作りをするくらいなら簡単だと思えるので すが、すぐ次の月が来てしまい、作品ができていないという話が少なくありませんが、その時々の新たな作品でなくても、過去の思い出の作品をお持ちいただく のもいい機会ではないかと思います。

2009年10月9日金曜日

同姓同名ふたり展


 10月8日から池田照子さんのふたり展がはじまりました。
 初日は、びっくりするほど多くの人が訪問されミニギャラリーには入りきれるのかと心配になるほどでした。
 1階は一筆書きの池田さん、2階は写真の池田照子さんの展示です。
 どちらもライフワークとして熱心に取り組まれた成果を発表をされています。一筆画の池田さんの作品は大変手の込んだ努力の跡がしのばれる迫力が感じられるものです。
 いつも気楽にシャッターを押して、まるで気の抜けたものしかできない私には頭の上がらない作品です。
 写真の池田さんは、街中のスナップと言っても当たり前の街中から、きらっと光る形を見つけ出して、思いも付かない楽しいデザインをつくっています。一つ 一つが何を表しているか、眺めながらいろいろ想像が広がりって行きます。このような作品は作者と見る人は同じものを見ても感じるイメージはそれぞれ違って くるのが楽しいのではないかと思います。
 10月20日まで開催されていますので、お近くへお越しの時にはぜひのぞいてください。作者のおふたりも張り切って応対されています。

2009年10月1日木曜日

旅と写真

 旅へ出る前にはどんな写真が撮れるか期待に胸を膨らませて、様々な機材をバッグに無理やり押し込んで出かけるのですが、いざ現地へ行くと、いったいどちらにカメラを向けていいのやら迷ってしまって何も写せないことが珍しくありません。
 現地の飲み物や食べ物に目や口を奪われて写真のことはさっぱり忘れていることも少なくありません。
 予想以上の景色に感動し、機関銃のごとくシャッターを押しまくることもありますが、後で写真にしてみると夢中になってまったく整理ができず、まとまらない絵ばかりになっていることもあります。
  限られた時間にできる限りのところを見て歩こうと欲張った計画を立ててしまう、私はカメラをゆっくりと構える時間なんて予定の中に入っていないことが多く いつも次のスケジュールに追われています。ゆっくりと買い物をしたいという同行者をせきたてながらの旅になっています。
 いつも同じ結果に後悔しているくせに今回の北海道もいつものように欲張りのあわただしいたびになりました。アーツビレッジで写真の整理をしながらアサヒ カメラを見ていると「旅と写真」の特集号を見つけました。プロ写真家の旅ですから私のような ど素人とは違って機材も高級ですし、撮影が目的の旅のようで すから、じっくりとカメラを構えている様子が見えてきます。
 私の失敗ばかりの経験から、旅には欲張らないことがもっとも大切ではないかと反省し ています。カメラは使い慣れたカメラ1台あれば十分ではないでしょうか。壊れたときは携帯もあるし、レンズ付きフィルムを買うということもできます。電池 は出かける前に充電を済ませ、メモリーも空きのあることを確認しておきます。最近は観光地でもメモリーを売っていますが、電池は難しそうです。
 何を撮りたいかも心の整理をしておいた方が良さそうです。「北の大地の空気を撮りたい」そんな漠然としたテーマでも「何か面白いものは無いかな?」と漫 然とカメラを構えるよりはイメージが掴めるような気がします。町を歩いていても、「歴史」を撮りたいか、現代の「世相」を撮りたいか、「文化」を撮りたい かなど自分のイメージを絞るとずっと楽しくなってきます。
 結果はどうなろうと撮っているときのわくわく感だけでも楽しいものです。そのわくわくを楽しみながらの旅に惹かれています。

2009年9月30日水曜日

ワークショップ展+北海道



 北海道一色になっていた私のブログがアーツビレッジへ戻ってきました。
 今週から来週火曜日(11月6日)まで9月のワークショップ展示です。今月のテーマは忘れていろいろな作品が集まっていますが、須山さんの作品はいつもの大作で注目を集めています。ウィンドウフォトというジャンルを確立した特異なセンスを感じさせます。
 いつもながらどこで、どうやって撮って来たのだろうかと気になるばかりです。
 遅れて来た市内電車もギャラリーを走っていますのでぜひご覧ください。

 同時に、オーナーの北海道ツアーの写真を展示させていただきました。
 JR北海道2600Kmを乗り継いで取材してきた記録なのですが、カメラのことを忘れて感動ばかりでした。
 北海道の広大な大地を走る鉄道の空気が伝わってくれば楽しいのですが、今回は走り回るのに忙しく写真に手が回っていないのが見えてしまいます。
 頑張ってギャラリーへ並べましたのでぜひご覧ください。

JR北海道フリー切符2600Km




JRに乗って旅を楽しんでいる間にはせっせとブログが書けたのですが、日常生活へ帰ると、たまった課題がどっさり山積みで、最後のブログを整理しようとし ていたのですが、なかなか出来上がりませんでした。旅の総括をしようと大それた事を考えてもまとまりそうもありませんから、思いついたことだけ書き残して おきます。
 今回の北海道フリー切符を利用した旅では合計
2600kmを乗車したことになりました。JRに久しぶりに乗ってみてあらためていろいろと印象に残ったことが少なくありません。
 北海道の幹線ルートは車両も素晴らしく、速度も速く頻繁なダイヤで走っていて大変便利ですが、1歩幹線から外れたルートになるとまったく走っていないに等しい状態です。2~3時間に一本で一両の古い車両がのんびりと走っている程度です。
  乗っている人も、老人か、学生か、物好きな旅行者というのが定型パターンのようです。旅行に使うにしても運行本数が大変少ないため、行きたい所へ乗り継 ごうとしても待ち時間が多く、忙しい人にはとても利用できません。広い北海道だけにレンタカーで走るにも距離がありすぎて大変なのですが、乗り継ぎや駅か らの交通を考えると車が絶対に便利に思えます。
 
JRからしても過疎路線は、仕方なく走らされていて、一応形は残しているが、できることなら走りたくないと感じられます。
 このまま行けばやがては廃線かと想像されます。撮影旅行をするとなると駅からの交通が大変不便でレンタカーでないととても無理だと感じるときばかりでした。
 それが時代の趨勢だから仕方がないじゃないのかと言うと、そんなに簡単に肯定できません。
 
CO2問 題が大きくクローズアッ プされ、老齢化はどんどん進んでいます。安全に長距離を移動するには鉄道は便利です。いくらエコカーが進歩してもエネルギー効率も格段に違うのは事実で す。一度廃線にしてしまうと元に戻すのは大変なことでしょう。高速道路無料化が大きな話題になっていますが、そんなに簡単に片付けられる問題ではないと感 じました。

 鉄道を降りて、北海道 の各地を歩きましたが、さすが北海道 は広いものだとあらためて関心しました。過疎と思われる町の人たちといろいろお話しする機会がありましたが、どの人も「自分の町がいいよ!」と自信を持っ て話されているのが印象的でした。自分の町が一番いいと思えることは大変幸せなことで、これがずっと続いて欲しいものです。

 広い大地の皆さんが愛する町の空気が伝わる写真が撮れれば最高だと思ったのですが、現実は列車の時刻表を追って乗ってばかりの旅でした。今度行くときは北海道の空気を思い切り追いかけてみたいと思いました。



from
to
距離(Km)

2005/9/6

稚内

網走

544

2005/9/7

網走

根室

298.7

2005/9/8

根室

洞爺

558.2

2005/9/9

洞爺

函館

153.8

2005/9/10

函館

倶知安

192.3

2005/9/11

倶知安

千歳

139

2005/9/11

札幌

旭川往復

273.6

合計

2601.7

2009年9月12日土曜日

旭川の写真展


 北海道フリー切符の有効期限を最後まで利用しようと札幌から旭川へやって来ました。
 旭川は2度通過しましたが、どんな街か駅から遠目に見ただけで分かりませんでした。
 今日のスケジュールからは旭川の街を 1 時間くらいは散策できそうです。できればコーヒーの一杯くらいは飲みたいものです。
 駅前に降りると一番に目に付いたのは広い駅前通りの両側の自転車の列でした。それも整然と整理してあり、かなり人手をかけていることが伺えます。
 北海道の街としてはかなり都会の雰囲気が一杯で、歩いている人もどこか華やかなスタイルです。駅前から大通りを数 100m 歩いただけで、どうこう語る資格はありませんが、結構元気そうなことは伺えます。
 動物園だけでなく、北海道の交通の中心という意味は大きいのではないかでしょうか。
ここから、北の稚内や東の網走に向けて特急が延びているからターミナルの意味は大きいと感じます。
 いつものように何か思い入れのありそうな喫茶店を探しました。
 これはどうかなと思う、昔の喫茶店が何軒もあること自体素晴らしいことですが、その中の一軒では写真展を実施中との看板があり、コーヒータイムになりました。
  写真展に関してはただ場所を貸しているだけのようであまり積極的な返事はありませんでしたが、写真展は2ヶ月単位のローテーションで変わっているのだそう です。出展者の数から想像するとこれだけの人が見に来るだけでも集客効果としては大きいだろうとついつい営業状況を考えていました。
 写真の話は余り出ませんでしたが、喫茶店の事情に関しては、かなり切実な話を聞いてしまいました。
 このお店ではコーヒーのコストを下げる意味からも自家焙煎が効果的だと話していました。
 駅への帰り旭川ラーメンの店を何軒も見ますが今日は昨晩と今朝のバイキングが胃にもたれ、食べる気力が起きませんでした。
 街角アートに面白いものを見つけシャッターを押してしまいました。
 北海道の観光客のランクは函館、札幌、小樽、旭川だと聞いていましたがなるほどと納得できる 1 時間でした。

2009年9月10日木曜日

スキー場の宿


 北海道フリー切符 最後の宿をどうするか、なかなか決められず、今まで行った場所も含めて迷っていました。
 函館から札幌へ帰るルートとしてまだ通っていないルートとして長万部から函館本線へ入るルートを選ぶことにしました。
 函館と札幌を結ぶルートは函館本線ではなく室蘭本線を通るルートが幹線になっています。
 室蘭や苫小牧と言った大きな街があるから当然かもしれませんが、実際に走ってみると室蘭本線は平地を走っているのに対して函館本線や四国の鉄道と変わらないような山道をうねうねと走ってます。
 この函館本線の中で有名なのは小樽で様々な観光地として光っています。札幌から小樽は頻繁に交通が連絡しています。今回はこの小樽を外して宿を探しました。
  いろいろと悩むうち、最後はどうでもよくなってスキー場で有名なニセコの宿に決めました。温泉もあり、どんなところかちょっと興味がありました。
 宿へ行く駅倶知安に降りると何もな い町でした。何もないところですが宿のバスを待つ時間があり荷物を引きずりながら駅前通を歩くとちょっとしゃれたカフェを見つけました。
 ジャズが自然な感じで流れているのですが、マスターがアメリカ人でなるほどと感じました。冷静な目で見ると内装の大半は手作りや、中古の家具や廃材を利用したものが多いようですが、それが結構自然な雰囲気に配列されてしゃれたムードになっていました。
 ジャズを流すスピーカーも恐ろしく古いパイオニアのスピーカーなのですが、気持ちよく鳴るものだと関心しました。
 遠いところのやっとたどり着いたホテルはこの旅で一番高価な費用だったのですが部屋は一番狭く、食事も朝夕バイキングとあまり魅力を感じませんでした。
 温泉はほどほどだったのが救いでしょうか。

北海道フリー切符はもう少しで終わりです。

ギャラリーをほったらかしてまだ遊んでいるの? と言う声か聞こえてきそうですがもう少しで終わりです。もうちょっとお付き合いください。

  今日のホテルは湯の川でもまずまず上級のホテルで昨日のホテルとは大いに雰囲気が違います。まず、スタッフが豊富でいろいろと心遣いを感じます。ただ、私 のような気の小さい人間にはあちこちで見張られているようで、気楽に行動できないような気分がして落ち着かないのも本音のところです。
 こんなちょっとかしこまったホテルにしては気軽な値段の設定なので、食事の内容などは期待しないほうがいいだろうと思っていました。昨日の洞爺温泉でも食事の見た目は寂しくないようにしながら、いかにコストを抑えるか苦労がしのばれる内容でした。
  今日のホテルはさらにそんな気持ちが感じられました。高級ホテルらしく使っている器は立派だし、盛り付けも見た目に豪華な雰囲気を感じるようにしてありま すが、使っている食材はコストをおさえようとした努力が感じられます。この対極が網走のホテルでカニや鮑やイカなど、そのままどんと並べたという雰囲気 で、すごいと言わせるものがありました。
 カニも食べ飽きたという思いもあり今日の豪華な雰囲気でややあっさりとした食事がちょうどぴったりな状況なので気持ちよく満足することができました。
 昨日のホテルと同じ8畳間なのですが、どことなく狭く感じるのは外に広がる湖の存在が大きかったのかもしれません。
 食前、食後に温泉につかりながら今日の反省をしていました。

  もう一つ、カメラで気になっていることがありました。今まで使っていたメモリーがどうしても、メモリーエラーを起こして書き込めないことです。残り少なく なってきたので、パソコンへ転送し消去したのですが、パソコンでは読み書きできるのにカメラではエラーを起こし使えなくなっていました。
 この際もう一度確認してみようとパソコンへ入れ、読み書きやフォーマットを試しました。このメモリーはjマイクロSDカードをいろいろなアダプターを介してCFサイズにして使っているものなのですが、パソコンでもエラーが出るときが発生しました。
 よくよく眺めるとSDカードアダプターの書き込み禁止スイッチが中途半端な位置に止まっていることを発見しました。多分これだろうとしっかりと解除側へセットし使ってみるとすべて快調に動くようになりました。またまた、中途半端な私の性格が出たようでした。

来たぞ函館








函館駅に着いた
 今回の旅で通過した町の感覚からは本当に華やかな大都会に来た雰囲気です。特に函館駅は私の記憶にある駅とはまったく違った近代的な駅に変わっていました。
 今日の泊まりは函館の温泉街、湯の川温泉に決めました。旅の終わりは温泉につかってゆっくりしようと温泉を選び勝ちになりました。
 函館駅から路面電車で湯の川まで行き、宿に荷物を置いてカメラで遊ぼうと計画しています。このため、電車の一日乗車券を使うことにしました。一日乗車券は600円で松山の感覚では高いかなと思いましたが、3回乗れば十分なので便利なのは確かです。 道後温泉へ路面電車て行く松山とよく似ています。
 ホテルには荷物を入れただけで大急ぎで飛び出してきました。
 まずは電車から見えた五稜郭公園の近くのカメラ屋さんです。走りながら見えたのはウィンドウにカメラが沢山並んでいたように思え、ひょっとすると中古カメラに熱心なお店ではないかと思えたので、見たくなりました。電車から降りて実際にウィンドウを眺めると中古カメラはなく、今若い女性に人気のトイ・カメラが沢山並んでいました。観光地のこの函館にはぴったりだと気が付きましたが、私にはちょっとがっかりです。
 もう一度電車に乗り古い建物の多い元町方面へ向かいました。そのうち予想もしない雨が落ちてきました。傘を持ってこなかったのでどうしようと思っていると、今度はカメラの電池が少なくなっていると事に気が付きました。ホテルに荷物を置いてあわてて飛び出してきたので、肝心なことをすっかり忘れて出てきました。
いつも失敗の多い私らしいと苦笑いしながら、やっぱり諦めきれない心境で、携帯電話のカメラのシャッターを押してみました。このカメラは500万画素でオートフォーカスが付いている、機能だけ聞くとカメラとして十分な性能なのですが、いつの間にかシャッターが切れたり、一度シャッターを切ると次の撮影までやけに待たされたり、撮った映像もレンズのせいか、映像処理のせいか薄っぺらいような仕上がりになってなかなか満足できません。
 いろいろと対策を考えるのですが今日は打つ手が考えられません。ここの電車の速度では出なおしてくると1時間はかかりそうです。

 結局、函館ならまた来ることも不可能ではないだろうと諦めてホテルに帰りました。

洞爺湖畔散策


 洞爺湖は温泉にたっぷり浸かり、料金を払ったら何か儲かったような気分になって、いつもは買わないお土産を売店で買いました。
 洞爺湖周辺には観光地が沢山あることは知っていましたが、バスで行くには不便ですし、今回のフリー切符で行けるだけ行きたい気持ちがあり、今日は函館の予定です。
 バス待ちの時間があり、洞爺湖畔の散歩に出かけました。
 いざ歩き始めるときれいに整備され、さすがにサミットを実施した場所だけのことはあると分かり始めた。随所に様々なモニュメントが設置されていたり、花壇やフラワーポットが沢山配置され、延々と続いています。
 駐車場にはキャンピングカー沢山止まっていて、その中の1台は長いアンテナを車上に突き出しており、つい話しかけてしまいました。全国各地へ移動してアマチュア無線を楽しんでいるのだそうです。四国にも当然行ったけど、橋が高いし、風が強くて面白くなかったと言われてしまいました。
 これだけの景色をカメラに収めないわけにはいかないとバスの時刻も忘れてシャッターを押し続け2GBのメモリーが一杯になるほどでした。これぞと思うときには撮っておかないと後の後悔ばかりです。
 湖畔だけでなくいろいろ行きたくなってきましたが、次の予定に遅れてバスに乗ることにしました。

2009年9月9日水曜日

最安ホテル

今日の宿は例によってインターネットで探し出した宿ですが、値段を見て、興味津々、おっかなびっくりでした。

 何しろ、温泉ホテルで1泊2食で5,300円と今回の旅でも最安のホテルです。
  どんなものが食べられるかもですが、どんな部屋かも気になります。

 通された部屋は湖が真正面に広がる8畳間で古いことを除けば立派なものです。畳は新しく張り替えられて私の自宅よりもよほど立派です。
 温泉ホテルですから部屋に風呂はありませんが、トイレも完備です。
 インターネットがないのが残念ですがゆったりできます。
 一番驚いたのが食事を部屋に運んでくれたことで、旅館に泊まった気分です。
 さらに、湖では花火があがり多少寒くなった時間ですが、テラスに出て部屋から鑑賞ができました。
 風呂も古さはありますが正に大浴場でゆったりと旅の疲れを癒すことができました。
 この旅も、ここでゆっくりと終わりにしたい気がしてきました。
 

ありがとう根室


根室からの各駅停車は小雨降る平原を駆け抜けて行く。

刈り込んだ牧草地は小雨に洗われてみずみずしく、それを淡い霧のフィルターをかけて幻想的なシーンにして見せてくれている。

車内もうっとりと見つめているせいか静かな空気が漂っている。
(ただくたびれて寝ているだけかもしれませんが?)

この雰囲気を写真に記録したいが揺れる車内、曇った窓では手が出ないそれでもやっぱり写真にしたい時にはどうするか考えてみます

・出来るだけ早いシャッター速度を使う、シャッター優先設定という方法もありますが、プログラム設定でシフト操作をする。
・ピントを迷わせないためオートフォーカスを外す
 同じように露出も固定したほうがいい場合がある。
・ガラス窓の汚れの少ない所を探す
・ガラスの反射を避けるためレンズを出来るだけガラスへ近付ける。しかし、ガラスへくっつけると車体の振動がもろに伝わりブレが出る。
・レンズの先に光が入らないようカバーする
・ブレを抑えるため広角レンズを使う。
・できれば露出も固定する(乗り物自身が動いているから、へたに固定するのも難しい)。
・へたな鉄砲でもまぐれ当たりがあるから沢山シャッターを押す。
などと思い付きますが実際には難しいものです。
多少、かすんだ絵も場合によっては雰囲気が伝わるものです。

最長距離








 朝 8 時22 分根室駅を発車。ディーゼル車 1 両ですが、ほぼ席は埋まるほどで観光客とおぼしき大きなスーツケースを転がし人が少なくありません。
 駅前旅館に一泊しただけの慌しい旅で、せっかくここまで来ても岬までは行かず、街をほんの少々散歩しただけでした。
 北海道の町だけではありませんが、中心商店街と思えるところも閑散として人通りが感じられません。広々としたゆったりした町並みだけにしゃれたカフェくらいあってもいいと思うのですが、どこにも見当たりません。ラーメンでも食べたいなと思うのですが、開いている雰囲気が感じられないお店ばかりです。やっと明るい店を見つけて入ると店員さんたちのお食事中で、どうしようという雰囲気でした。東の端を目指した観光客がやってくるとは言え、その数は知れたものだし、大半は車で岬を目指し、町を散歩する人などいないのでしょう。
 でも住んでいる人は予想以上に元気でこの根室を愛する人たちが多いのに驚きました。ただ、町が静かなのはいつかの異常な好況の名残や無理な公共事業などで身分不相応な物体をつくり維持できなくなったり、その物体により既存の産業が取り残されてしまったりした結果も少なくないのではないかと思ったりします。
 今日は 釧路まで普通列車で出た後、 特急おおぞらに乗り換えます。特急列車も 4 つ目になります。同じ特急でも今回の特急が一番新しそうです。編成も 8 両編成でかなり迫力が違います。シートもかなり豪華に見えます。
 約 3 時間半特急に乗り根室を出発してから 6 時間以上経過 しています。今日はこの南千歳の駅でもう一つ特急に 乗り換えます。今度はスーパー北斗 16 号で乗車時間約 1 時間のところの洞爺までです。
 洞爺の駅からバスで洞爺温泉のホテルへ到着しました。
 今回のツアーでも一番長い一日で到着したら温泉で休む だけの気力でした。今日のホテルはインターネットもなくブログを書くことも、メールの確認もできません。 温泉宿でしごとなんかさせないと言う親切かもれません。

2009年9月8日火曜日

サテンドール

 根室は日本の最東端にある町ということて、何となく行ってみようかという気持ちあったのですが、JR北海道の車内誌を見ていると根室の町を歩くルポがありました。
 このルポの中で「サテンドール」というジャズ喫茶が載っていました。
 どこの町でもジャズ喫茶があるとというと 、一度はたずねて見たくなる昔ながらの習性がある私は、「よし行くぞ!」と張り切ってやって来ました。
 根室は釧路から2時間以上もかかり、北海道を巡るにしてもただ、東の端の町だと言うことだけで訪ねるのは大変だなーと迷っていました。
  ネットで宿探しをしても、あまりこれはという宿が出てきません。いくつか出てきても駅から遠そうなところなどウンザリしていましたが、根室市観光のサイト から探すと駅前旅館が見つかり、電話予約ができました。最近はネットばかり利用するようになり、電話で予約するのが面倒になっている時代の変化をわれなが ら思い直しました。
 目的の喫茶店は広い駅前通ですぐ見つかりました。宿に荷物を置いて町を一回りして喫茶「サテンドール」に入りました。さほど 大きくない店内は私の頭の中にある40年以上前の喫茶店がそのまま残っていました。LPレコードが壁にびっしりと並びその歴史と力の入れようが分かりま す。
 喫茶店はうらやましいほど大変仲のよさそうなご主人と奥様の力で長年このお店を守ってきたのがよく伝わってきます。
 お店の雰囲気とともに歴史を感じさせるスピーカーから出る音は最近のどこまでも正確に動いているような緻密な音ではありませんが、ゆったりと心をほぐしてくれるようなおおらかな音で鳴っていました。
 緊張感のない、こんな音はいつまでも、こーひーを飲みながらリフレッシュするには悪くないと改めて思い直しまた。この音の雰囲気が、このお店の雰囲気そのもので、ゆったり時間が流れるムードを作っているのではないかと感じました。
 最近は古いカメラを手に入れて楽しんでいるというご主人と話が弾み、帰るのが惜しいようなお店でした。

2009年9月7日月曜日

釧路本線 根室へ








釧路本線
親切でかわいいフロントの北海ホテルを出て、今日は次の目的地に決めた根室へ向かうことにしました。
今朝も根室のホテル探しにインターネットが大活躍です。
 昨日の夕食はかにがどっさり、ホタテもいろいろ、イカもあるといういつもは食べられない高級魚介類の大賑わいでしたが、今日の朝食も豆腐やのり 、味噌汁の普通の朝食にイクラやイカなど一杯ビールでも欲しくなるようなメニューです。パンやコーヒーも親切に準備されていて見かけの立派なリゾートホテルのメニューよりも実質 的には高級食材ではないかと思うほどでした。
  この北海ホテルのチェックアウトで払った金額はビール代金をプラスして5,950円、本当にこれでいいのと思わず聞き返したほどでした。 あの夕食だけでも松山の 、かに専門店のより高価な料理よりも量も質も上のような気がしてなりませんでした。当然ですが、朝食も部屋代も含んだ金額です。
 今日の目的地根室へ向かう釧路本線は単線ですが、運行本数が少なく、駅間距離が長く快速列車ですが、速度は特急並みに走っているようです。もともと特急列車は走っていませんから優等列車を通すために延々と駅待ちすることもなく快適に走っています。
 くしろ湿原を通過する魅力的なルートのせいか、 1 両編成の車両はほぼ満席状態です。素晴らしい景色がどんどん過ぎていくため、カメラを持ちながらもう少しゆっくり走ってくれないかと願うほどでした。昨日までの特急では窓から見る景色だけ のため、安定画像を得るとはほとんど不可能でしたが、 1 両だけの車両のため、車両の前後から覗くことができ、多少は安定した写真にできるような気がしました。
 今日は雨もちらつく曇り空で、湿原が湿って より深みのある雰囲気となり、車窓からの景色も一段と冴えていたようです。ここに留まってじっくりとカメラを構えたい衝動が沸き起こってきました。

石北本線網走行き








 朝 6 時過ぎに起き、朝食に向かいました。イカ墨やイクラも用意され、これが夕食でも文句は無さそうな豪華な朝食です。さっと食べて出発しようと思っていましたが、じっくりと食べないともったいないと思わせます。
 これだけ食べて、質素ながら も新築 の宿で、話に聞いていた 7,500 円ですむのか心配していましたが間違いなく儲けたような気分で駅に向かいました。
  稚内から旭川へもどり、今度は石北本線の網走行きへ乗り換え ます 。
 乗り換えの旭川駅は旭山動物園のムードが一杯になっている。アイヌの大きな彫り物が駅前にあ ます が、今は動物園一色で す 。こんなに全国的に知れ渡る素晴らしい動物園に仕立てた人たちの能力に感服 します 。テレビドラマにあやかって一時的に話題が盛り上がってもいつの間にか消えうせる話が多いだけに町おこしとしても素晴らしい ものです 。 さらに富良野方面に向かう観光客 も多く、元気な北海道を感じまた。
 先ほどまでの宗谷本線と今回の石北本線ではムードが大きく変わ りました。 今までは、いかにも北海道らしい広大な景色が広がってい まし たが 、大雪山の近くを走る山岳ルートになり車窓は森が迫ってきます。さすがに北国でもう紅葉の雰囲気でところどころ黄色味を帯びた葉が目に付きます 。
列車の速度が大幅に落ちていくほどの上り坂が多くな りますが、北海道らしいのはあまり急なカーブはなく、豪快に上っていきます 。
  北見に入る とかなり都会的な街になり、今日の目的地網走に近づいたことを感じるようになってきました。
 網走の駅は監獄が売り物です。
 駅前はみやげ物店が軒を連ねるほけでもなく換算とした雰囲気ですが、全国チェーンの宿が並んでいるのが印象的でした。 今日の宿は駅から近く、経済的な ことも魅力的なホテルです。値段から期待するほうが野暮だと思っていましたが、フロントレ ディーが大変親切でこれだけでも魅力は倍加します。部屋も古さは感じますが、結構広く昔の観光旅館というムードです。安さはバス、トイレが部屋に付いていないと言う事だけのようです。
 期限実的には大浴場があり温泉気分でゆったりすると小さなバスにつかるよりもよほど気分がいい。すこし、時間があり今日も街中散歩に出かけることにしました。
 今日は地元の商店街の七福神祭りの開催中と言うことで結構盛り上がっていました。 し かし、周辺の町並みを歩くと、空きテナントが目立ち今日のお祭りの対比で大変さが 伝わってきて複雑な気持ちがしました。

宗谷岬



とうとう稚内までやって来ました。宗谷岬へ立って、これが日本の最北端かと納得しました。 しかし、ここではカメラをどこへ向けていいか思いつかめません。広い海は晴天で深いブルーで結構魅力的ですが、さりとて写真としての面白みにかけ、難しいものです。
 最北端だと宣言するモニュメントやお土産やはたくさんあり、ここに自分は来たのだと記念写真を撮るには不足はありません。だからといって沢山シャッターを押したくなる気分にはなってきません。昔日本軍が北の監視をするために建造した展望台に立つと回りを見渡すことができます。
 今日は暖かい晴れた日の元で嘘の様に平和な世界なのですが、厳寒の世界になるとまったく違ったドラマがいくつも生まれたのだろうなと想像できます。
 そんな思いで、ファインダーを眺めてみても、北の端っこを見に来ただけの観光客(自分も含めて)しか写らない景色はどうにもしまらない風景です。
 写真とは何か、ボーと考えている間に帰りのバスの時刻になってバス停へ向かうことにしました。バス停には着た時同じバスに乗っていた人たちばかりです。
 しかし、バスの中で地元のおばうちゃんたちが、昆布漁の話に楽しそうに盛り上がっているのが妙に印象に残りました。
 稚内の街へ帰ってカメラを持って散歩に出かけました。北海道の町はどこも広々していて少しくらい歩いても景色が変わりません。
 町全体は北の果ての町に来たという感覚は各所に感じますが、カメラにその雰囲気を捉えられる力が私にはなさそうです。
 そんな中で面白いと思ったものは港の漁船の集魚灯の数と大きさに圧倒されたのと、街角に点在する消火栓がその存在を表示する標識とともに可愛い雰囲気にカメラを何度も向けさせられました。雪の多い北国ではこんな形になる必然性があるのでしょうが何となく不安定な設置状況と可愛い表情になっている赤のバルブが面白く感じました。
  歩き疲れて、宿の風呂にも入って夕食です。
 気分はビールが待ち遠しくなっています。考えてみると旭川で特急を乗り継ぐために降りてハンバーガーショップで食べた朝昼兼用の食事以来で少し空腹を感じていました。
 空腹なら何を食べてもうまいものですが、こちらの夕食は下手な会席料理よりもよほど量も質も立派です。ネットで見ていて、沢山夕食が出ることは予想していましたが、それは予想を大幅に上回るもので身がホクホクとしたカニはたっぷり、サザエやえびやうにと日ごろ目にしない、目にしてもほんの少々、味を楽しむ程度のものがここでは何もかもどっさりという感じです。
 のどが渇いていてビールもいつもよりすいすいと入っていきます。 忘れないうちに、翌朝の食事について宿の案内には7時になっているけど早めにできないかとたずねるといとも簡単に「6時でいいですか」と応えられてあっけにとられてしまいした。
 一杯飲んで(と言ってもビール1ビン)一杯食べて今日のメモの整理など何もできないで寝てしまいました。 

さあ出発です




さあ出発 札幌のホテルを早めに出て、札幌駅へ。 荷物が多いのでタクシーに乗って出かけようかとも思いましたが、札幌の地下鉄に最近乗っていないので、地下鉄に向かいました。階段を降り始めてエスカレーターが無さそうなのに気が付き、しまったと思いましたがもう遅い、引き返すのも大変です。荷物が多いときにはエスカレーターの有難さがよくわかります。

 札幌の地下鉄はゴムタイヤで走っているので有名です。音が静かだと言われていますが、あり難くなるほどの効果をあまり感じません。それよりも従来の地上の列車との相互乗り入れができないのが残念です。

 札幌駅に着いてフリー切符を手に入れ、特急スーパー宗谷の指定席をもらったらまだたっぷり時間がありそうです。それならば旭川までその前の特急に乗れそうなので他の特急にも乗ってみることにしました。 いろいろと思いつくまま乗れるのがフリー切符の醍醐味です。スーパー宗谷はディーゼル車ですが、旭川までの特急スーパーカムイは電車ですから、乗り心地はかなり違うと感じます。車両も新しく乗り比べても見る面白さは十分にあります。

 旭川駅は旭山動物園のデコレーションがあちこちに並んでいて、動物園の人気の高さが伺われました。それ目当てと思われる観光客も沢山目に付きました。

 旭川からスーパー宗谷に乗り換え宗谷本線に入ると雰囲気がかなり変わり、まるで人気のないところをぬけて行きます。でも、結構上り坂は多いようで高出力のディーゼル車は大して負荷を感じろことなくグングン登っていきますが、SL時代の運転は大変だったろうなと考えたりしていました。

 とうとう稚内までやって来ました。

 北海道の広さがわかります。朝8時半に札幌を出て、到着は13時28分に稚内へ到着。正味5時間かなりな速度で走っています。最初レンタカーにするかJRにするかちょっと迷いましたたが、一人旅だし、北海道は十分広いということを経験していたので、JRを選びました。フリー切符を有効に使うとレンタカーよりも経済的になりそうです。走っている間は寝てても大丈夫です。ただ、砂ところに止まって存分に撮影することは無理ですから撮影が主体には向きません。今回はいいロケーション探しに主体を置くことにします。

 車両を主体に撮影も興味深いものです、JR九州にはユニークな車両が多く、営業的にも独自な雰囲気があり何度か利用しました。JR北海道も独自の新しい車両が有名になったり、DMVの車両実験をしたりと積極的な姿勢が感じられ興味を引かれます。 機会を見つけて鉄道車両も追ってみたいものです。

北海道取材旅行

 現在ギャラリーR2Vはちょつとお休み中です。北海道で今後のギャラリーの作品について研究中です。しばらくお待ちください。
 それでは、北海道取材の現状をお伝えします。

 今で北海道へ行くと言っても、そのほとんどは札幌への往復でした。たまに余裕のあるときは札幌以外へ足を伸ばしても小樽や函館である。
 以前、私の奥様と道東をドライブしたとき、これぞ北海道と思う広さを改めて感じたことがあります。さらに昔、40年以上前に学友とポンコツ車で四国から走ってきた時があるりますが、その時も全道を一周したわけではありません。その時とは時代が大幅に変化していていろいろと興味はつきません
 長年のサラリーマンを退職し多少時間に自由ができました。こんなとき、札幌で以前の会社の同期入社の同窓会が行われることになりました。
 いい機会なので、少し早めに北海道へ行き、昔挑戦してみたかった全道一周を実行し様々な情報を集めてみることにしました。全道一周と言ってもどこまでできるか限界のない話ですが、いつものようにレンタカーで走るには少し距離がありすぎるように思い、昔の国鉄時代にあった周遊券があるか調べると北海道内乗り放題一週間の切符がありました。昔の周遊券は各地から出発するとことが原則であったと思いますが、現在のフリー切符は現地だけの形式なので飛行機で到着してから利用でき、現実的です。
 このフリー切符を最大限利用して回ることを考ました。ただ、若い時代には野宿もいとわない旅をしていましたが、毎日ホテルを利用し、体力に負担のかからない程度の行動にすることにしました。
 長距離列車に乗ってばかりであまり写真は期待できません。写真を欲張ると走り回れません。今回はいつもと目的が違ってJRに乗ることが目的みたいなものです。
 時刻表で確認すると特急列車のほとんどは札幌が起点になっています。それ以外の枝線は走っている列車の本数が極端に少なくなっていて計画を誤ると行動距離が大幅に少なくなります。当然ですが自動車社会になって鉄道は細る一方です。
 あまり計画らしい計画もせず、まずはまだ行った経験のない稚内から始めることとして、後は自分の体調や時刻表と相談しながらルートを決めることにしていくことにします。ルートが決まれば宿も、インターネットで調べて予約を入れていくことにしました。

2009年8月28日金曜日

ワークショップ展示を行っています


 今月から定期的にワークショップを開始しますと案内してありますが、実際に参加されている方は少数ですがギャラリー1階へ展示を行いました。遅れて参加したいという希望も頂いていますので、後から追加も計画しながら展示しています。
 テーマは市内電車環状線の沿線と言うことですが、特にそのテーマに沿わなくても受け入れOKとしていますので、四万十川の写真なども入っています。
 気楽に参加と言うことで、今回は2Lサイズの小さなものが多くなっています。また、スペースがたっぷりしていますので、持ち込まれたものは余りセレクトしないで、できるだけ沢山展示していただきました。
 ためしにこのような狙いも面白いでしょうという意味のものもあり、今後撮影するヒントにはいろいろとアイディアが沸いてきそうなものがあります。
 頑張って細かいトリミングや修正、補正などしてありませんから、作者には失礼かもしれませんが、こんなにしたら面白いんじゃないのかな?と言うようなサジェスションも大いにありです。出品者自身も完全だと言う意識がないだけに互いに勉強できる面が大きいと感じました。
 今回は参加できなかった方もぜひ遊びに来ていろいろと話を聞かせてください。また、これから出品したいと言う方も随時受け付けますので相談ください。

いい写真、好きな写真

 ギャラリーでお客様のお話を聞いているとどんな写真がいいのかいつも話題になります。
 写真だけでなく、アートの世界では様々なコンテストがあり、優劣を争うことが沢山あります。その結果で喜んだり、落胆したりと様々な人生が生まれるようです。
 皆さん、我こそはと力が入っているだけに結果に納得いかない場合も少なく無い様で、何10年も昔のコンテストの結果が出てくることもたびたびです。
  感覚的なものが大きく左右するだけにスポーツのように結果がはっきりと判断できるものではありません。優劣を判断する審査員は多くの経験を積み、大変研 ぎ澄まされた感覚の持ち主の方たちですので、世の中全体から見ても納得のいく結果を出されていると思います。しかし、人それぞれの感覚はあるもので、それ ぞれいいと思うものも多少の違いが出るのは仕方がないかもしれません。
 あちこちの展覧会を拝見しても、ご指導の先生の方針が色濃く出ている場合も少なくないように感じられるのは興味深いものです。
 個展をされる方は、来場される人の意見には大変ナイーブで、いろいろと褒められるとうれしくなりますが、思いもしない意見が出ると大きく落胆して一日落ち込んでしまったなどと言うことも少なくありません。
  コンテストにはほとんど出せるものがない私には、いつも自分勝手な判断で、自分が好きならいいじゃないかと、納得して楽しんでいます。他人様のご意見は できるだけ素直に受け入れるようにはしているつもりですが、ご意見はご意見として、やっぱり自分はこれが好きなんだと居直ることも少なくありません。
  ただ、最初に見たときには絶対いいと思っていたものでも、自分の家の壁に貼って毎日見ていると「どうもつまらない絵だなあ!」と後悔するものも少なくあ りません。自分の感覚もその時々で変わってしまうようなので、今はしばらく見ていても納得できるものがいいのではないかと考えることにしています。
 他人がどう判断しようが、自分でいいと思うものを大切にして次のステップに向かって楽しい世界を作っていきませんか。

これで最後とは言いませんが


 もう終わったはずの、真空管搭載アンプなのですが、切り替えスイッチが思いの外うまくいくようになると、それをいつも使えるようにしたいのが、オーナーの心理です。
実験できればいいだろうと、スイッチをケースの外にぶらぶらと見た目も考えなく、ぶら下げていましたが、これをアーツビレッジにしばらく飾っておくとなると全てにいい加減な私も???です。
 スマートに対策するとなると、ちょっとは見栄えも良くて、使い勝手もいいように、しかし立派な外観を損ねないように、工作はできるだけ簡単なようにと、いろいろと欲張った条件が出てきます。
 目立たないように後ろへ付けるの、無難かもしれませんが、操作性はよくありません。横にトーンコントロールがあるのでその付近も考えられますが、横はきれいなウッドパネルが付いていてこれも壊すのは気が引けます。
 正面のどこかに穴を開けてスイッチを付ければ本格的ですが、デザインを壊さないツマミを探すのも難しそうです。電源スイッチのようにイルミネーションの付いたスイッチなどは自作には至難の業です。
 いろいろ眺めているうち、フロントパネルの下に隙間があることに気が付き、ここへスライドスイッチを挟み込むことができそうに見えてきました。
 思い立ったら、またドライバーと半田こてを振り回し、実際に取り付けようとすると配線が足りない部分がありましたが、少し付け足す程度の対処で出来上がりました。
 出来上がりがここに付けた写真です。左下に黒く見えている部分が切り替えスイッチです。4通りの味を自己満足一杯にしばらく楽しめそうです。
 できればこれで、このアンプの挑戦は終わりにしたいものですが・・・・・

2009年8月26日水曜日

cashiko de stijle さん

 社名を見ただけではいったい何の会社か分からない。なかなか難しそうで、面白そうな名前ですが、オフィスは超モダンな雰囲気が漂っています。
 設立当初はもっと不思議な空間で、一体何をしているのか興味津々で覗いていました。
 ちょっと幼顔の大変チャーミングな社長はいつもファッショナブルな出で立ちで、都会のブティックのような雰囲気を振りまいていました。
 でも、外で見かける時にはヘルメットに安全靴姿で走り回っているときがあり、その変化には頭の切り替えができず戸惑ってしまうほどです。 確かに顔を確認するといつものニコニコ顔で、なーーんだと思ってしまいます。良く見ると作業服もヘルメットにもちょっとかわいさと色気を感じる個性があり、さすがと思わせます。
 事務所に建物の平面図と建築模型が無造作に散らかっているとき、やっとこの会社が何者か分かるときで、頑張っているなと応援したくなります。
http://cashiko.com/index.htm
 大変ユニークな店舗デザインを主に手がける建築設計事務所ですが、あのしゃれた日常から作る建物の面白さが納得させられます。
 アーツビレッジの改装にもアドバイスをもらうことがありますが、全面的な仕事を依頼できるまでギャラリーが動いていないのが現状です。
 来月は一般住宅を手がけるそうですが、どんな楽しいプランを持っているのか、つい見たくなってしまいます。
 千舟町6丁目の頑張る(美人)女性経営者の草分けかもしれません。

一粒で4度美味しい


「もういい加減にしろよ!」

 といわれそうで

私もいい加減にしたい真空管だましのアンプの続きです。

 一日悪戦苦闘して、あまり面白い結果にならないで、少なからず元気をなくし、やる気をなくしていました。いい気分になれず別のアンプにつなぎ変えて楽しむことにしました。
 いつの間にかアーツビレッジにはアンプと名の付くガラクタが6台もそろうようになっていますから、気分転換には十分です。どれも人様に自慢のできるような品物ではありませんが、個性たっぷりで優等生にはない面白さがあります。
 久しぶりにつなぐと思わぬ発見をしたり、もう少しいい音で鳴っていたはずなのにどこが問題だと、また泥沼に入りそうな不吉な予感がしたりと様々です。
 いろいろと接続替えをしているうち、今回改造したアンプでは変な現象があることに気が付きました。いつの間にか、ステレオでなく、左右の音が一つになってしまっているのです。
 これはまた分解しなければならないかと、ウンザリしながら考えていると、切り替えに使ったスイッチを疑い始めました。ある機械に使っていた部品を剥がして流用しているのですが、部品を完全に切り取らないで一部の回路がくっついたまま使っていました。これが問題を起こしていることが予想され、実際に確認し、また半田ごてを振り回すことになりました。
 きれいな回路にして音を出すと予想外なことが起こりました。
 今まで、汚い発振を起こしてどうにも対策できなかったトーンコントロール回路がきれいに動き出しました。発振防止対策にあちこちに入れたパスコンが効いたのか、以前よりもずっと素直なトーンコントロールが効くようになりびっくりです。
 最初に計画した・真空管回路の入り切り・トーンコントロールの入り切りがそれぞれ可能となり、その組み合わせで4通りの音が楽しめるようになりました。
 この真空管飾りアンプの変なこだわりがあります。真空管の増幅は付いている真空管の1/3のしか仕事をしていまんが、トーンコントロールの電源に真空管の整流回路を使っています。今時、真空管アンプでも整流回路には半導体を使うのがほとんどだと思うのですが、使うところに困ってこんなところに使ったのは無理やりとしか言いようがありません。増幅用の真空管の電源は半導体を使っているという大変柔軟(中途半端)な設計で思わず笑いが出てきそうな設計です。
 でも、不思議なほどいい音が出るようになりました。(えらく苦労した私の自己満足が大いに加味されていますが)ぜひ、多くの人に聞いていただいてご批評をもらえないものかとギャラリーR2Vでお待ちしています。
 今回でこの風変わりな真空管風アンプの話題を終わりにしたいものです。(ホント???)
 

ひやかしグッズ


 アーツビレッジにお越しいただくと、古いカメラや、古い本があり、作品を眺めながらゆっくりと昔話に花を咲かせていただいていますが、何か記念に買い物ができないかという話も少なくありませんでした。古いカメラも整理して販売ができるようにしたいと考えています。 しかし、もっと手軽な買い物も楽しそうです。

 
 美術館やカフェでもしゃれたスーベニアコーナーが用意されていたりして、眺めているだけでも楽しくなるものです。あまり財布の負担にならない程度のものだと実用というより、話の種で面白半分にお買い上げいただけそうです。小額のものばかりでは、大赤字のギャラリーの経営が向上するまでには期待できませんが、多少でもプラスになるのはありがたいことです。

 オーナーの趣味を反映した、他では余り見かけないものをと思うのですが、たくさんの商品が溢れている世の中でオリジナリティーを見つけるのはなかなか難しいものです。
 現在、LEDを使ったミニライトやポストカードを飾る素朴なムードのミニフレームなどを用意しています。売れることはないだろうというオーナーの予想に反してまとめてお買い上げいただくようなこともあり、人気は悪くありません。

 どこかで楽しいものを発掘して、お客様と一緒に楽しみたいと予定しています。
 展示がなくても時々覗いていただければとお待ちしています。

2009年8月24日月曜日

一日を棒に振る

 何度も話しに出てくる、真空管で飾ったアンプをメインアンプだけで鳴らしたくなりました。何しろ、真空管の回路やトーンコントロールも含めた回路にするとどうも満足した音になりません。
 頑張ってメインアンプは思いの音になり始めたのですが、やっぱり全体の回路を生かしたくなり、元の回路を組み込んだのですが、好きな部分だけでも鳴らせるようにすれば面白いと思い始めて、切り替え回路を付け加えることにしました。
 どうせ切り替えられられるようにするのだったら、真空管の回路とトーンコントロールの回路がそれぞれ入り切りできるようにしたいと、スイッチを 2個つけることにしました。
 ケースを加工して立派な雰囲気を壊してはもったいないので、一時的なもので様子を見ることにしました。
 回路は以前プリ部分を切り離したときに、いろいろと見ていたのでそれなりに想像がつき、具体的にどうするかも決められました。
  実際に配線は写真に見えるようにスライドスイッチを外にぶら下げた、とんでもなく見苦しいものです。配線そのものはたいしたものではないのですが、底板 も基板も大変多くのビスで留められ、さらに巧妙にスペーサーを差し込んでいるため、外すのはとも角、組み立てるには大変な努力が必要です。
 間違えるような配線ではないから、組み立て前の確認も余りしないで、くみ上げて音出しするすると、とんでもない音が出てきました。
 回路をカットしたときは正常なのですが、プリアンプ回路を生かそうとすると、音が出なかったり、とんでもない音が出たりと後悔する結果となりました。
  もう一度分解して、いろいろ確認しても間違いはなさそうです。冷静に考えるととまともに真空管が入ってないことに気が付きました。なーーんだと、きちんと 差し込んでもう一度確認すると、真空管回路の入り切りは政治用にできるようになりましたが、トーンコントロールはさっぱりうまくいきません。
  配線を切り替えスイッチまで引き出しただけなのですが、思いっきり発振してしまっているようです。配線の長さはたいしたものではないですが、それでも発 振が起こると言うことは、回路自身が非常に発振しやすいためだと考えられます。発振を抑えるためトーンコントロールICの入出力回路の何箇所にもバイパス コンデンデンサーを入れてみました。
  発振の状況は変化しましたが、発振そのものが止まる気配がありません。今度は引き出しのリード線をできる限り短くしてみました。これも効果は感じられます が、解決にはなりません。基板上の配線を少しでも伸ばすと異常動作してしまう不安定さがあるのでしょう。変更を加えなくてそのままでも多少発振気味だから 音に不自然さが付いているのではないかと想像できます。
 プリを切り離した状態は悪くありません、真空管回路が入るとどこか歪が加わるような気がしますが、これは私の気のせいかもしれません。
 いろいろと半田ごてを振り回し、実験ばかりしているといつの間にか一日が過ぎていました。
 もうこれ以上、このアンプにはかかわりたくないと言うのが結論になっていました。

2009年8月19日水曜日

テストチャート

 ギャラリーの照明をLEDでできないかと頑張っているのですが、普通の白色と言われるLEDを使うと、色温度が7,000°K以上の白と言うよりも青白いと言われる感じの発色をします。
 蛍光灯でも昼光色と言われるタイプのものはかなり青白い色で照明する対象物によっては自分の表現したい雰囲気とは違う感じになり、違和感を感じることは少なくありませんが、LEDはさらにとげとげしいような雰囲気を感じることがあります。
 いろいろな対象物を照明しながら、白色ではなく赤色や黄色のLEDを混合して照明するとどうなるだろうとか実験しています。
  そんなことをしている様子を見た、印刷を仕事にしている方からカラーテストチャートを頂きました。様々な色を刷り込んで、印刷の仕上がり具合を確認する ものです。印刷は受け取った原稿をできる限りそのままの形で伝える必要がありますから、様々な色を組み合わせたテストチャートで厳密に調整する必要があり ます。
 美術館などのギャラリーでは作品のもつ雰囲気を性格に表現すると同時に、作品が紫外線などで変色したりすることがないような考慮をした光源を使っているようです。
  アーツビレッジでも正確な表現のために全ての色をバランスよく持った光にする必要があるとは思うのですが、現在使っているハロゲンランプにしても正確とは 言えません。ただ、白熱ランプは比較的やさしい雰囲気の光を出すため好意的に受け入れてもらえます。LEDでハロゲンランプの雰囲気は難しいでしょうか ら、LEDを効率良く使った上で不自然さがなければいいのではないかと考えています。
 いくつかの色味の違ったLEDランプユニットを用意しておき、照明する対象物によって一番好ましい雰囲気と思えるように使えると理想的ではないかと考えています。