2009年10月28日水曜日

10月のワークショップ展示


 明日から毎月恒例のワークショップ作品の展示を行います。

 今日は一日展示作業を行っていました。何とか、明日からお客様が見えても何とか見ていただけるように整理は出来ましたが、タイトルなどなかなか整理できなくて溜息をついています。

 写真だけ持ち込んでいただいて、額へのセットからギャラリー内の配置の検討、飾りつけとなかなか手間のかかる作業で、いつまで続けられるのか心配になってくるほどです。

 しかし、一応の形が出来上がると自己満足で嬉しくなってきますから不思議なものです。
 飲み物に関するテーマでお願いしていましたが、秋祭りのシーズンで元気な子供さんと飲み物が写されていました。
 池田さんの展示の鑑賞にお見えのお客様から何度か「ワークショップ展示は写真だけなのですか?」とお尋ねがあり、「私が写真しかしないので、今まで写真しか持ちまこれませんでしたが、持ち込んでいただいて展示できるものなら何でもいいですよ」と返事させていただきましたが、今回は写真だけになりました。
  今後はどんなものが拝見できるか楽しみにしています。
 明日から11月3日まで展示を行っていますので、ぜひご覧ください。
 来月は「秋の色」をテーマにしていますので、気軽にご参加ください。プリント出力の暇がなければメールにファイルを添付していただいたものでも対応できると思いますので、遠くの方でもご参加はいかがでしょう。

2009年10月21日水曜日

ふたりの池田さんの展示が終わりました

 一筆画と写真の池田さんふたり展が終わりました。がらんしたギャラリーで後片付けをしています。
 お二人の顔の広さか、来場者が大変多く、町の個展では考えられない200名近くのご来場者がありました。
 あまり広くないアーツビレッジは1,2階とも人が一杯になってゆっくり作品を鑑賞できないのではないかと心配したほどでした。
 しかし、皆さんじっくりと立ち止まりながら、作者といろいろな会話を楽しまれていました。
 2週間の回帰の後半には出展者の疲れが見えられていましたが、終わった後は大満足のご様子で、もう次の展示について話が出てくるほどでした。
 アーツビレッジでは一筆画の池田様から依頼を頂きました、ふたり展の記録アルバムの製作を急いでいてなかなかゆっくりできない状況です。
 また、来週には毎月の恒例行事のワークショップ展示会を予定していますのでぜひご参加ください。
  今回一筆画の展示のご覧頂いた方には工芸作家の方や、書道の愛好家の方などいろいろな方から「ワークショップは写真だけ?」とご質問を頂きました。ワー クショップはギャラリーに持ち込んで展示できるものならば何でも受け付けます。テーマもあまり限定することなく、多くの人に見ていただければ楽しいのでは ないかと期待しています。
 アーツビレッジをオープンして以来の大盛況で、様々なご意見やご忠告をいただき今後の運営におおいに参考にさせていただこうと思いを新たにする機会になりました。ありがとうございました。
 

2009年10月13日火曜日

ビル エバンス

 朝とか夕方、お客様もいない(アーツビレッジはお客様がいないときがほとんどではありますが)、何をしようかなと頭にも空白のできた時、思いっきり手間をかけてじっくりとコーヒーを淹れ、オーディオを大きめにして好きな音楽を聴いていることがあります。
 昔夢中で聞いていたCDを棚の奥から引っ張り出してきて、気まぐれに思いついた曲を鳴らしています。
  最近、ビルエバンスの最期の時を迎える直前(とは言え51歳です)に録音されてものを聞き込んでしまいました。もう余命はないと自他共に認めたころの作 品ですが、暗さは感じられず、必死にプレイしているという雰囲気もなく、何気なしに聞くと軽いBGMにも思えます。しかし、それが大きな印象となって訴え かけてきます。
 音楽の細かいことは分かりませんが、何気なく聞いていても悪くありませんが、録音された1980年頃の状況やプレイヤーの心境を考えていると、音楽を超えて様々な境地に入っていきます。ピアノの響きが様々な世界を見せてくれ、何度もなんども聞いていました。
 このCDを買って来て聞いていた時代と、今もう一度聞くと音楽に対する思いが変化したことを感じ久しぶりに聞き込んでしまった時間でした。
 

なぜノキアは携帯電話で世界一になり得たか

 まるで、テーマの定まらない私のブログにもう一つジャンルを追加することにしました。
 以前から本を読んだ後、メモをして残していることがあったのですが、その時々に書いたものが、いつの間にか散り散りになりどこへ残したのかすら分からな くなってきました。この際何でもブログで残しておくほうが自分の整理になりそうと、またまた意味不明のブログへ拡散することになりました。
 最近、古本屋の100円コーナーから拾ってきた本です。
 タイトルは今も通用しそうなタイトルで、まるで世界的に通用しないものが多くなってきた日本の産業の中でも、孤立したかのような携帯電話の過去と現在を見てみようとあえて2000年に出版された本を読んでみました。
 ノキアという会社を知ったのは10数年前のビッグサイトで行われていた通信関連のショーでノキアのブースを見て、説明の女性にノキアはどんなことをして いる会社か尋ねると、奥からいきなり大柄の美女が現れて英語でどんどん話されてしまって、びっくりした思いがあります。その時の迫力は一度捕まえたら逃が さないぞという強烈な印象を持ちました。私が通信会社の名刺を差し出したせいかもしれませんが、素晴らしい熱意は他では経験したことがありませんでした。
 あのノキアだから世界一になったのかもしれません。北欧のフィンランドと聞くと、ゆったりとした観光くらいしか思いつかないのですが、常に熾烈な競争でめまぐるしく変わっている携帯電話の世界で世界一を続けているのは簡単に理解できないのが本音です。
 この本を読んだ後もその世界一の本質的な要因は納得できませんでしたが、国内を主体に限られたパイを競争していた日本のメーカーとの対比は現在の結果につながっているのでしょう。
 もう一つこの本では出てこない韓国のメーカーがいつの間にか世界の中で大きなシェアを持っていることはもっと驚異的なことで、この10年の変化がさらに興味深いものと感じてしまいました。
 素晴らしい技術を持ちながら世界へ羽ばたけない日本の現状は、未曾有の不況から立ち直れない姿につながっているのかもしれません。
 

2009年10月12日月曜日

1960年代のオーディオ雑誌

 昔話を始めると年寄りだと言われますが、1961年から1971年までのラジオ技術誌を見つけてきました。
 私はこの年代にラジオの製作をはじめ、アマチュア無線の機材に挑戦し、オーディオアンプに夢中になっていました。
探し出してきた雑誌を懐かしさに夢中で眺めています。あらためて、このころの10年の電子技術の変化の速さと、今もあまり変化のない技術など、興味深い事柄がつきません。
  1961年の記事にはテレビの組み立てキットの話が載っていますが
1963年にはテレビの記事はなくなり、トランジスタアンプの話題が増えテープレコーダーの組み立てキットが載っています。1965年にはオーディオの盛り上がりを感じる雰囲気を感じ、1971年にはオーディオ の話が大変活発になり大変詳細なオーディオ理論の分析が目に付きます。多くのオーディオ記事と同時に数多くのメーカーの広告が載っていて大変懐かしくなります。さらにこの年の記事には初期の電卓が見え始めている のも印象的です。
 アーツビレッジには古いカメラをおいてあり、来場者の方には興味深そうに見ていただくことが少なくありませんが、古い雑誌も並べておきます。ぜひご覧ください。
 

2009年10月11日日曜日

秋空のもとで

 秋の連休に散歩しながら、アーツビレッジへ出てきました。今週の池田さんの二人の展示会があり、毎日ギャラリーをオープンするため通勤しています。秋の青空が気持ちよくいつものバスでなく、石手川を散歩してきました。
 晴れ渡った空のもとテニスに夢中になる人、のんびりと座り込んで、お弁当を楽しむ人、日頃の運動不足の解消に散歩やジョギングにせいを出す人などさまざまです。
 私は気持ちのいい空に満足してのんびりとなんとなく歩いていますが、木の葉の影や、青い空に浮かぶやさしい形の雲などに目が行き、カメラを向けてしまいます。
 空のブルーをしっかりと収めるためには少しマイナス補正にしたいし、木の葉の緑をさわやかにするためには少しプラス補正がいいかなとか、へ理屈を考えながらシャッターを押していました。
 いつも、いつも見ている景色なのでそれほど変化しているわけではないのですが、やっぱりカメラで夢中になります。後で画像を確認すると、いつもと変わり映えのしないものばかりですが、気持ちがリフレッシュできる楽しい時間です。

2009年10月10日土曜日

ワークショップは写真だけではありません


  池田さんの「ふたり展」がはじまると、今まで写真の話しか出てこなかったギャラリーで、絵画や書道や工芸など様々な話題が出てくるようになりました。今 回の池田さんの一筆画も写真では表現できない趣のある楽しい奥ゆかしい世界なのですが、それをご覧になる方々の話はもっと広い分野に拡大し、興味深いもの になってきます。
 当ギャラリーの名前はR2Vと書いてアーツビレッジと読んでいただいています。R2をアーツと読むように様々な分野のアートを扱えるようにと名づけました。
 毎月のワークショップの案内ではなんとなく写真ばかりを扱うように案内させていただいていますが、今後は写真に限りませんとあえて案内させていただくことにしました。テーマも写真の世界を意識したものになりがちですが、あまり意識しないで参加していただいて大歓迎です。
  様々なアートを体験することでさらに視野が広がり、新しい世界が見えてくるのではないかと思います。月一回作品作りをするくらいなら簡単だと思えるので すが、すぐ次の月が来てしまい、作品ができていないという話が少なくありませんが、その時々の新たな作品でなくても、過去の思い出の作品をお持ちいただく のもいい機会ではないかと思います。

2009年10月9日金曜日

同姓同名ふたり展


 10月8日から池田照子さんのふたり展がはじまりました。
 初日は、びっくりするほど多くの人が訪問されミニギャラリーには入りきれるのかと心配になるほどでした。
 1階は一筆書きの池田さん、2階は写真の池田照子さんの展示です。
 どちらもライフワークとして熱心に取り組まれた成果を発表をされています。一筆画の池田さんの作品は大変手の込んだ努力の跡がしのばれる迫力が感じられるものです。
 いつも気楽にシャッターを押して、まるで気の抜けたものしかできない私には頭の上がらない作品です。
 写真の池田さんは、街中のスナップと言っても当たり前の街中から、きらっと光る形を見つけ出して、思いも付かない楽しいデザインをつくっています。一つ 一つが何を表しているか、眺めながらいろいろ想像が広がりって行きます。このような作品は作者と見る人は同じものを見ても感じるイメージはそれぞれ違って くるのが楽しいのではないかと思います。
 10月20日まで開催されていますので、お近くへお越しの時にはぜひのぞいてください。作者のおふたりも張り切って応対されています。

2009年10月1日木曜日

旅と写真

 旅へ出る前にはどんな写真が撮れるか期待に胸を膨らませて、様々な機材をバッグに無理やり押し込んで出かけるのですが、いざ現地へ行くと、いったいどちらにカメラを向けていいのやら迷ってしまって何も写せないことが珍しくありません。
 現地の飲み物や食べ物に目や口を奪われて写真のことはさっぱり忘れていることも少なくありません。
 予想以上の景色に感動し、機関銃のごとくシャッターを押しまくることもありますが、後で写真にしてみると夢中になってまったく整理ができず、まとまらない絵ばかりになっていることもあります。
  限られた時間にできる限りのところを見て歩こうと欲張った計画を立ててしまう、私はカメラをゆっくりと構える時間なんて予定の中に入っていないことが多く いつも次のスケジュールに追われています。ゆっくりと買い物をしたいという同行者をせきたてながらの旅になっています。
 いつも同じ結果に後悔しているくせに今回の北海道もいつものように欲張りのあわただしいたびになりました。アーツビレッジで写真の整理をしながらアサヒ カメラを見ていると「旅と写真」の特集号を見つけました。プロ写真家の旅ですから私のような ど素人とは違って機材も高級ですし、撮影が目的の旅のようで すから、じっくりとカメラを構えている様子が見えてきます。
 私の失敗ばかりの経験から、旅には欲張らないことがもっとも大切ではないかと反省し ています。カメラは使い慣れたカメラ1台あれば十分ではないでしょうか。壊れたときは携帯もあるし、レンズ付きフィルムを買うということもできます。電池 は出かける前に充電を済ませ、メモリーも空きのあることを確認しておきます。最近は観光地でもメモリーを売っていますが、電池は難しそうです。
 何を撮りたいかも心の整理をしておいた方が良さそうです。「北の大地の空気を撮りたい」そんな漠然としたテーマでも「何か面白いものは無いかな?」と漫 然とカメラを構えるよりはイメージが掴めるような気がします。町を歩いていても、「歴史」を撮りたいか、現代の「世相」を撮りたいか、「文化」を撮りたい かなど自分のイメージを絞るとずっと楽しくなってきます。
 結果はどうなろうと撮っているときのわくわく感だけでも楽しいものです。そのわくわくを楽しみながらの旅に惹かれています。