2009年9月8日火曜日

サテンドール

 根室は日本の最東端にある町ということて、何となく行ってみようかという気持ちあったのですが、JR北海道の車内誌を見ていると根室の町を歩くルポがありました。
 このルポの中で「サテンドール」というジャズ喫茶が載っていました。
 どこの町でもジャズ喫茶があるとというと 、一度はたずねて見たくなる昔ながらの習性がある私は、「よし行くぞ!」と張り切ってやって来ました。
 根室は釧路から2時間以上もかかり、北海道を巡るにしてもただ、東の端の町だと言うことだけで訪ねるのは大変だなーと迷っていました。
  ネットで宿探しをしても、あまりこれはという宿が出てきません。いくつか出てきても駅から遠そうなところなどウンザリしていましたが、根室市観光のサイト から探すと駅前旅館が見つかり、電話予約ができました。最近はネットばかり利用するようになり、電話で予約するのが面倒になっている時代の変化をわれなが ら思い直しました。
 目的の喫茶店は広い駅前通ですぐ見つかりました。宿に荷物を置いて町を一回りして喫茶「サテンドール」に入りました。さほど 大きくない店内は私の頭の中にある40年以上前の喫茶店がそのまま残っていました。LPレコードが壁にびっしりと並びその歴史と力の入れようが分かりま す。
 喫茶店はうらやましいほど大変仲のよさそうなご主人と奥様の力で長年このお店を守ってきたのがよく伝わってきます。
 お店の雰囲気とともに歴史を感じさせるスピーカーから出る音は最近のどこまでも正確に動いているような緻密な音ではありませんが、ゆったりと心をほぐしてくれるようなおおらかな音で鳴っていました。
 緊張感のない、こんな音はいつまでも、こーひーを飲みながらリフレッシュするには悪くないと改めて思い直しまた。この音の雰囲気が、このお店の雰囲気そのもので、ゆったり時間が流れるムードを作っているのではないかと感じました。
 最近は古いカメラを手に入れて楽しんでいるというご主人と話が弾み、帰るのが惜しいようなお店でした。

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