2010年1月16日土曜日

急がば回れ (エンジン修理)

 先日から苦戦している耕運機のエンジンに再度挑戦をはじめました。
 前回の挑戦で点火プラグよりも 燃料の供給に問題がありそうに見えていました。
 ガソリンタンクからキャブレターまで燃料が流れていることを確認するためにキャブレターをはずして確認してみました。キャブレターのフロートチャンバーに燃料が入っていれば間違いないはずなのですが、やっと引っ張りだしたキャブレターのフロートチャンバーがどうしても分解できません。分解の仕方は間違っていないはずなのに分解できそうにありません。
 キャブレターを細かく観察すると、かなり単純な構造です。40年以上前に遊んでいたバイクのキャブレターに比べても単純な構造でまるでエンジンの教科書に出てくるような付加機能など何もなさそうな構造に逆におどきます。構造を観察するとフローとチャンバーから気化を行うベンチュリーへ燃料を送るノズルからガソリンが出てくることをキャブレターを逆さにすると確認できました。
 後は、スローの安定をさせているノズルがあるくらいなのですが、手が入る範囲を清掃し、空気や燃料の通り道と思えるところを清掃しキャブレターを組み付けました。
 しかし、結果は変わりません。
 本当に燃料がないのか確認するため大変乱暴な方法を思いつきました。シリンダー内にガソリンを数的たらしエンジンを始動してみました。スターターを引っ張るとあっけないほど簡単に始動しました。燃料がわずかですからすぐ止まりますが、燃料を入れてやると確実にエンジンはスタートします。
 やっぱりキャブレターからガソリンが出ていないようです。面倒な工程が少なくないのですが、再度キャブレターをはずし気合を入れてフロートチャンバーの分解に挑戦しました。強めのショックを与えるとやっと外れました。ガスケットがかなり固着していたようです。
 フロートからベンチュリーへ燃料を送るノズルが燃料のかすのような物で固着しているようです。細いワイヤーでつつくと、ふさがっていた穴があき、燃料が確実にとおるようになりました。
 今度は絶対だと自信をもって組み上げスターターを引っ張るとあっけなくエンジンは軽快に回り始めました。このエンジンは構造が単純ですが、基本的なことがしっかりと設計されているようで、簡単に起動し、少々のことでは止まらない、性能を追求するのではなく使い勝手を最優先にした設計は感心させられるものです。
 中途半端に確認し、勝手に納得したためにかなり遠回りをしてしまったようです。経験豊富なエンジンのサービスマンから見れば、つまらない作業ばかりをやっているように見えるかもしれませんが、やってみないと分からないことばかりでした。
 これで畑仕事の新しい世界が広がりそうです。

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