2010年1月26日火曜日

1月ワークショップ展示作品を拝見して

 1月のワークショップの展示を行っています。その時々の作品を拝見しながらいろいろな事を考えてしまいます。他人の作品には様々なヒントやアイディアがあるものです。
 今月の作品の中でネイチャー派の参加者の皆様はリバーサルフィルムを使った写真が多く、なぜか安心感と同時に奥深い雰囲気が出て、フィルムを再認識させてくれます。
 商業写真の世界はほとんどがディジタルになってしまって、いつの間にかそれがあたりまえに感じるようになっています。
 ディジタルカメラは本当にきれいに撮れるようになってきました。シャープな映像といつでも結果を確認できる便利さ、パソコンで様々な加工のできる便利さなどで、失敗の許されないプロフォトの世界ではフィルムを使う意義がなくなっているようです。
 プロの写真家のギャラリーを拝見してもデジタルのプリンター出力が多く、その独特の発色にだんだんと慣れてそれが自然なように見えてきましたが、こんな時代にフィルムの写真を拝見すると逆に新鮮で興味深く感じるほどです。
 フィルムではネガとリバーサルでかなり雰囲気が変わりますし、フィルムのブランドによってもかなり個性があり、いろいろと使い方を楽しんだものでした。
 ディジタルのように撮影後に自分で好きなように加工することも難しく、扱いずらいことが少なくありませんが、だからこそ撮影者の息が伝わってくるような世界が感じられ大変興味深く鑑賞させていただいています。

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