とうとう稚内までやって来ました。宗谷岬へ立って、これが日本の最北端かと納得しました。 しかし、ここではカメラをどこへ向けていいか思いつかめません。広い海は晴天で深いブルーで結構魅力的ですが、さりとて写真としての面白みにかけ、難しいものです。
最北端だと宣言するモニュメントやお土産やはたくさんあり、ここに自分は来たのだと記念写真を撮るには不足はありません。だからといって沢山シャッターを押したくなる気分にはなってきません。昔日本軍が北の監視をするために建造した展望台に立つと回りを見渡すことができます。
今日は暖かい晴れた日の元で嘘の様に平和な世界なのですが、厳寒の世界になるとまったく違ったドラマがいくつも生まれたのだろうなと想像できます。
そんな思いで、ファインダーを眺めてみても、北の端っこを見に来ただけの観光客(自分も含めて)しか写らない景色はどうにもしまらない風景です。
写真とは何か、ボーと考えている間に帰りのバスの時刻になってバス停へ向かうことにしました。バス停には着た時同じバスに乗っていた人たちばかりです。
しかし、バスの中で地元のおばうちゃんたちが、昆布漁の話に楽しそうに盛り上がっているのが妙に印象に残りました。
稚内の街へ帰ってカメラを持って散歩に出かけました。北海道の町はどこも広々していて少しくらい歩いても景色が変わりません。
町全体は北の果ての町に来たという感覚は各所に感じますが、カメラにその雰囲気を捉えられる力が私にはなさそうです。
そんな中で面白いと思ったものは港の漁船の集魚灯の数と大きさに圧倒されたのと、街角に点在する消火栓がその存在を表示する標識とともに可愛い雰囲気にカメラを何度も向けさせられました。雪の多い北国ではこんな形になる必然性があるのでしょうが何となく不安定な設置状況と可愛い表情になっている赤のバルブが面白く感じました。
歩き疲れて、宿の風呂にも入って夕食です。
気分はビールが待ち遠しくなっています。考えてみると旭川で特急を乗り継ぐために降りてハンバーガーショップで食べた朝昼兼用の食事以来で少し空腹を感じていました。
空腹なら何を食べてもうまいものですが、こちらの夕食は下手な会席料理よりもよほど量も質も立派です。ネットで見ていて、沢山夕食が出ることは予想していましたが、それは予想を大幅に上回るもので身がホクホクとしたカニはたっぷり、サザエやえびやうにと日ごろ目にしない、目にしてもほんの少々、味を楽しむ程度のものがここでは何もかもどっさりという感じです。
空腹なら何を食べてもうまいものですが、こちらの夕食は下手な会席料理よりもよほど量も質も立派です。ネットで見ていて、沢山夕食が出ることは予想していましたが、それは予想を大幅に上回るもので身がホクホクとしたカニはたっぷり、サザエやえびやうにと日ごろ目にしない、目にしてもほんの少々、味を楽しむ程度のものがここでは何もかもどっさりという感じです。
のどが渇いていてビールもいつもよりすいすいと入っていきます。 忘れないうちに、翌朝の食事について宿の案内には7時になっているけど早めにできないかとたずねるといとも簡単に「6時でいいですか」と応えられてあっけにとられてしまいした。
一杯飲んで(と言ってもビール1ビン)一杯食べて今日のメモの整理など何もできないで寝てしまいました。
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