2009年8月26日水曜日

一粒で4度美味しい


「もういい加減にしろよ!」

 といわれそうで

私もいい加減にしたい真空管だましのアンプの続きです。

 一日悪戦苦闘して、あまり面白い結果にならないで、少なからず元気をなくし、やる気をなくしていました。いい気分になれず別のアンプにつなぎ変えて楽しむことにしました。
 いつの間にかアーツビレッジにはアンプと名の付くガラクタが6台もそろうようになっていますから、気分転換には十分です。どれも人様に自慢のできるような品物ではありませんが、個性たっぷりで優等生にはない面白さがあります。
 久しぶりにつなぐと思わぬ発見をしたり、もう少しいい音で鳴っていたはずなのにどこが問題だと、また泥沼に入りそうな不吉な予感がしたりと様々です。
 いろいろと接続替えをしているうち、今回改造したアンプでは変な現象があることに気が付きました。いつの間にか、ステレオでなく、左右の音が一つになってしまっているのです。
 これはまた分解しなければならないかと、ウンザリしながら考えていると、切り替えに使ったスイッチを疑い始めました。ある機械に使っていた部品を剥がして流用しているのですが、部品を完全に切り取らないで一部の回路がくっついたまま使っていました。これが問題を起こしていることが予想され、実際に確認し、また半田ごてを振り回すことになりました。
 きれいな回路にして音を出すと予想外なことが起こりました。
 今まで、汚い発振を起こしてどうにも対策できなかったトーンコントロール回路がきれいに動き出しました。発振防止対策にあちこちに入れたパスコンが効いたのか、以前よりもずっと素直なトーンコントロールが効くようになりびっくりです。
 最初に計画した・真空管回路の入り切り・トーンコントロールの入り切りがそれぞれ可能となり、その組み合わせで4通りの音が楽しめるようになりました。
 この真空管飾りアンプの変なこだわりがあります。真空管の増幅は付いている真空管の1/3のしか仕事をしていまんが、トーンコントロールの電源に真空管の整流回路を使っています。今時、真空管アンプでも整流回路には半導体を使うのがほとんどだと思うのですが、使うところに困ってこんなところに使ったのは無理やりとしか言いようがありません。増幅用の真空管の電源は半導体を使っているという大変柔軟(中途半端)な設計で思わず笑いが出てきそうな設計です。
 でも、不思議なほどいい音が出るようになりました。(えらく苦労した私の自己満足が大いに加味されていますが)ぜひ、多くの人に聞いていただいてご批評をもらえないものかとギャラリーR2Vでお待ちしています。
 今回でこの風変わりな真空管風アンプの話題を終わりにしたいものです。(ホント???)
 

0 件のコメント:

コメントを投稿