2009年7月17日金曜日

Dクラスアンプ


 真空管アンプやちょっと時代遅れのトランジスタアンプと遊んでいると、最新の技術とは何か考え始めました。
  エコに対して強力な要求が行われている時代に真空管アンプは難しいだろうと思ってしまいます。わずか数Wのパワーを得るために100Wもの電力を消費す るようではいくら高尚な趣味のためとは言いながらも誉められたものでは有りません。どうしても、使いたければ太陽だろうが、風力だろうが、手回し発電だろ うが自分で電気を起こしてから使いなさいと言われそうです。
 普通のトランジスタアンプでも繊細な音を追求するあまり、アイドル電流をたっぷり流した贅沢な回路を組むと無信号時でもかなりな電力を消費しています。アンプの後ろに手をかざすと結構熱い空気が流れています。
  現代のエコの時代にもっとも注目されるアンプは出力される音に使われる電力をもっとも効率良く増幅するものが必要です。この目的にはディジタル技術を利用 したDクラスアンプがあります。一昔前だと複雑な回路が必要で実現するにはコストと技術が必要でしたが、最近では必要な機能を集約したICがあり、回路 技術もこなれてきて、ポータブル機器や自動車用のオーディオ機器には利用されるようになっています。
  しかし家庭の高度なオーディオ機器には、なかなか広がっていないようにも見えます。一部の高級オーディオにはいくつかのトライアルも見られますが、繊細な 味を要求する趣味の世界には機能的なものはなかなか入り難いのかもしれません。しかし安価な入門機などにはさり気なく利用されているところもありそうで、 一度使ってみたいと思って調べると非常に手軽な機器を見つけました。
 大変コンパクトで、価格も手ごろな機械なので真空管アンプの隣で使ってみることにしました。
 電源が別になっていて少し力不足とも思えるアダプターを見つけてつないで見ました。
 音の雰囲気は悪くないのですが、パワー感が物足らなく、しばらく聞いていると、同じ安物でも真空管の方に軍配が上がりました。使った電源アダプターの力不足がそのまま出たのかもしれません。もう少し、挑戦を続けてみたいものです。

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