2009年7月9日木曜日

真空管もどきアンプの追求

 このブログに何度も登場させた真空管を見せたトランジスタアンプを鳴らすと、基本的には力強い、興味のある音がするのですが、静かなクラシックを鳴らしたときにはどうにも我慢のならない、何か虫がごそごそと這い回るような雰囲気の音が聞こえるような気がします。
 いろいろ考えているうち真空管のアンプの部分は低電圧でカソードフォロアーなんていう妙な回路になっているので、そのあたりの問題ではないかと思うようになりました。
 思い切って真空管の回路をはずしてしまおうと、もう一度改造作業に取り掛かりました。前回のトーンコントロールの切り離しはプリアンプの部分だけを触ったのですが、今回はメインアンプの部分まで解体しての回路変更になりました。
 暑い中、半田ごてをふり回して、やっと真空管回路を切り離しましたが、ほとんど音に変化はありません。やっぱりパワーアンプが良くないようで、このままでは見て楽しむだけのアンプとなってしまいそうです。
 原因が分かる訳はないだろうと思いながら、しまい込んであったオシロスコープを引っ張り出して、調べてみることにしました。
 普通の音楽を鳴らしているときにはさっぱり分かりませんでしたが、正弦波の試験信号を入れて出力をみると明らかにプッシュプル回路のクロスオーバーひず みが見えました。どうりでこのアンプはほとんど熱が出ません。大きな放熱板にファンまで付いているのですが、冷たいままなのでどうしてか不思議に思ってい ましたが、なるほどとうなづきました。
 今度は出力段のバイアス電圧を替えてみる必要がありそうです。最近では珍しいディスクリートの部品で構成されているアンプなので何とかなりそうには思えるのですが、回路を確認するのはなかなか大変そうで、先に進むべきか、もうさじを投げるべきか悩み始めました。
 それにしても込み入った話を書いて誰にも喜んではもらえそうにないですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿