2009年7月28日火曜日

音の感覚

ギャラリーの紹介で始めたブログのつもりでしたが、脱線ばかりで何が始まるか分からなくなりました。
ギャラリーには真空管やデジタルのアンプを持ち込み毎日、試聴しては手直しする毎日になっています。
 以前から、デジタルアンプよりは真空管アンプがどうしてもいい音のような感じで、消費電力から言えばそうなって欲しいような、しかし、新しい技術がもっとよくなっているのではないかと思う毎日でした。
 そんな中で、真空管が飾りに付いていたアンプはそのデジタルアンプにも劣る音しか出ないような感じで、何とかならないかと思いながら聞いていました。
 このヘンなトランジスタアンプで一番まずいと感じるのは高域がかなり癖のある音で鳴る事です。最初にオシロを見て問題にしたのは出力トランジスタの回路定数の問題でクロスオーバー歪が出ていたことでした。これは対策したのですが、それでもどこかいやな癖が抜けません。
 オシロスコープの波形で見ると真空管アンプよりもずっと高域まで動作していることは分かるのですが、矩形波を観測すると、高域のリンギングがあるように感じられます。十分な測定器を持っているのではないので雰囲気程度ですが、可能性はありそうです。
 このため、歯の浮くような、気持ちの悪い高音になっているのではないかと対策を考えました。以前の回路解析で異常発振を防ぐパスコン類があまり入ってい ないと思われましたので、出力トランジスタや電源回路に小容量のセラミックコンデンサーを付けてみることにしました。周波数特性に影響するようなものでな く高周波が逃げてくれるかなと思える程度のものです。
 大して影響のある回路とも思えないので、期待もしないで試聴を始めました。
 しかし、今度は何か変わったと思えます。いくつかのCDをまわして、デジタルアンプとつなぎ変えながら試してみるのですが、かなり安心して聞けるばかり でなく、低音部の力強さが拡大し、全体の質感も向上したように思えだしました。デジタルアンプを聞くと寂しい音に聞こえるようになりました。
 オーディオ遊びは感覚的なものが強く、自分が工夫し、努力するとどうしてもいい方へ変わったと考えたくなるもので、今回もどこまで本当によくなったかはしばらく使ってみないと分からないものです。
 これらのアンプはギャラリーR2Vに大きな顔をして座っていますので、よろしければ聞いてみてください。

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