2009年6月29日月曜日

音のイメージ

 オーディオ遊びをしていて、真空管とトランジスタ(FETやICなどの半導体があります)で作られたアンプには大きな違いがあるように言われます。
 柔らかい音だとか硬い音、さわやかな音、重い音、軽い音、元気な音、かすんだ音、冴えた音、どちらがどんなに面白いのか、楽しいのか、いいのか悪いのか、なかなか理解に苦しみます。
 ただ大きく言える事は真空管のアンプはトランジスタのアンプに比べて消費電力が大きいことは確かです。トランジスタで作られたアンプでも能率の悪いものもありますが、一般的には真空管のアンプはあまり効率のいいものではありません。
 それでも、真空管のアンプを愛する人は少なくないばかりか、増えているのではないかと言われています。もうとっくに消えていたかと思ったら、最近は専門のお店も増えているという話です。
  こんな話を聞いていると、写真の世界のフィルムかデジタルかカメラの趣味のこだわりが感じられそうです。プロの報道の世界では完全に近いほどデジタル化 されているようですが、最後までフィルムにこだわっていたアマチュアカメラマンの世界も私の回りを見るとどんどんデジタルに移行し、街のカメラ屋さんでも フィルムの現像処理をしてくれないところも出てきそうです。
 オーディオの世界では抽象的な表現が大変多い世界で、なかなか断定的なことが言えま せんが、カメラの世界でもフィルムにはディジタルでは表現しきれない 色や雰囲気があるという話も少なくありません。 私も最近はデジタルばかり使っていますが、フィルムカメラも興味だけはあってフィルムを入れるのですが、 いつまで たってもフィルムが入ったままで、賞味期限の終わりそうなものばかりになって焦り気味になっています。だからといって気合を入れて何をとるのがフィルムカ メラに向いているのか考えるとなかなかシャッターが押せなくなって、写真が撮れなくなってしまいました。
 デジタルはオートホワイトバランスで勝 手に昼も夜も合わせてくれますが、フィルムは使ったフィルムの特性に合わせた写真を考えるのが面白い世界とも考 えるのですが、では何を取れば一番素敵な世界なのかますます難しくなってきます。そんな面倒なことを考えないでシャッターを押すべきだと思うので すが、今度はフィルムの値段、現像の費用、プリントの費用など写真までの効率を考えると真空管で音を聞く以上に懐のことを考えてしまったりとなかなか前に は進めません。
 デジカメで一気に何百枚も撮りまくることに慣れてしまうと、一枚一枚で出来上がりを想定ながら露出や構図やタイミングなどを考えるということをしないで、出来上がったものを見ながら考えようなんて無責任な撮り方になっているような気がします。
 たまにはフィルムカメラで真剣勝負のような撮り方をすること自体に意義があるようにも思えてきました。

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