2009年6月26日金曜日

やっぱり壊れた

 むかし昔、飛行機の機内に備えられているカタログに小さなヘリコプターが載っていました。キーエンスという電子機器の会社が作った精密な模型ですが、小 さな癖にかなり高価で、ポケットマネーで買うにはかなり気合が必要で欲しいと思いながら決断ができず、飛行機に乗るたびにカタログを見ていました。 
 室内で飛ばすにしても結構テクニックが必要で油断するとすぐ壊れてしまうという話を聞いて、あまり運動神経の得意でない私には高い買い物につきそうで躊躇しながら時間が過ぎていました。
 最近、中国製の玩具ヘリをよく見かけるようになりました。あの時の機内誌で見た価格の30分の1以下のびっくりするような値段です。制御できるチャンネ ル数やヘリのローターの構造も簡単になっていて高度なコントロールはできそうにありませんが、見かけは結構立派なのでバーゲン品を買ってしまいました。
 買ったものは少し以前に発売された日本製のメインローターがひとつでテールローターとバランスを取りながら飛ばす、多少本物に近い形をしたものです。よ く見かける2つのメインローターでバランスを取っているものは構造が簡単で安定しそうに見えますが、いかにも玩具のように見えて飾っておくには本物に近い ものがほしくなりました。
 しばらく飾っていたのですが、やっぱり飛ばしてみなくては値打ちがないと思い電池を入れて飛ばしてしまいました。狭い部屋で飛ばしたので部屋のあちこち にすぐぶつかって落っこちるのですが、予想していたよりもずっと頑丈でしばらく楽しめました。少し慣れてくると結構コントロールもできるようになってきた のですが、何度もぶつけているとついにメインローターが外れてしまいました。ローターも機体も無事なのですがローターシャフトのプラスチックの爪が折れて しまいました。非常に小さい部分でローターの回転を伝えるには壊れても仕方がないと思えるものでした。
 しかし、部品の形を少し変えればもう少し強いものにもできそうで、設計の考慮が足りないのではないかと恨めしく思ったりもしました。
 そのうち強力接着剤で直せないかとも思っていますが、しばらくは部屋の飾りとして眺めるだけのことになりそうです。

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