2009年10月13日火曜日

ビル エバンス

 朝とか夕方、お客様もいない(アーツビレッジはお客様がいないときがほとんどではありますが)、何をしようかなと頭にも空白のできた時、思いっきり手間をかけてじっくりとコーヒーを淹れ、オーディオを大きめにして好きな音楽を聴いていることがあります。
 昔夢中で聞いていたCDを棚の奥から引っ張り出してきて、気まぐれに思いついた曲を鳴らしています。
  最近、ビルエバンスの最期の時を迎える直前(とは言え51歳です)に録音されてものを聞き込んでしまいました。もう余命はないと自他共に認めたころの作 品ですが、暗さは感じられず、必死にプレイしているという雰囲気もなく、何気なしに聞くと軽いBGMにも思えます。しかし、それが大きな印象となって訴え かけてきます。
 音楽の細かいことは分かりませんが、何気なく聞いていても悪くありませんが、録音された1980年頃の状況やプレイヤーの心境を考えていると、音楽を超えて様々な境地に入っていきます。ピアノの響きが様々な世界を見せてくれ、何度もなんども聞いていました。
 このCDを買って来て聞いていた時代と、今もう一度聞くと音楽に対する思いが変化したことを感じ久しぶりに聞き込んでしまった時間でした。
 

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