2009年10月1日木曜日

旅と写真

 旅へ出る前にはどんな写真が撮れるか期待に胸を膨らませて、様々な機材をバッグに無理やり押し込んで出かけるのですが、いざ現地へ行くと、いったいどちらにカメラを向けていいのやら迷ってしまって何も写せないことが珍しくありません。
 現地の飲み物や食べ物に目や口を奪われて写真のことはさっぱり忘れていることも少なくありません。
 予想以上の景色に感動し、機関銃のごとくシャッターを押しまくることもありますが、後で写真にしてみると夢中になってまったく整理ができず、まとまらない絵ばかりになっていることもあります。
  限られた時間にできる限りのところを見て歩こうと欲張った計画を立ててしまう、私はカメラをゆっくりと構える時間なんて予定の中に入っていないことが多く いつも次のスケジュールに追われています。ゆっくりと買い物をしたいという同行者をせきたてながらの旅になっています。
 いつも同じ結果に後悔しているくせに今回の北海道もいつものように欲張りのあわただしいたびになりました。アーツビレッジで写真の整理をしながらアサヒ カメラを見ていると「旅と写真」の特集号を見つけました。プロ写真家の旅ですから私のような ど素人とは違って機材も高級ですし、撮影が目的の旅のようで すから、じっくりとカメラを構えている様子が見えてきます。
 私の失敗ばかりの経験から、旅には欲張らないことがもっとも大切ではないかと反省し ています。カメラは使い慣れたカメラ1台あれば十分ではないでしょうか。壊れたときは携帯もあるし、レンズ付きフィルムを買うということもできます。電池 は出かける前に充電を済ませ、メモリーも空きのあることを確認しておきます。最近は観光地でもメモリーを売っていますが、電池は難しそうです。
 何を撮りたいかも心の整理をしておいた方が良さそうです。「北の大地の空気を撮りたい」そんな漠然としたテーマでも「何か面白いものは無いかな?」と漫 然とカメラを構えるよりはイメージが掴めるような気がします。町を歩いていても、「歴史」を撮りたいか、現代の「世相」を撮りたいか、「文化」を撮りたい かなど自分のイメージを絞るとずっと楽しくなってきます。
 結果はどうなろうと撮っているときのわくわく感だけでも楽しいものです。そのわくわくを楽しみながらの旅に惹かれています。

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