2010年1月10日日曜日

CDプレイヤー

 最近、いくつか小型SPシステムを手に入れてとっかえ、ひっかえ取り替えて楽しんでいます。小さくてかわいいスピーカーですが、これが予想以上に立派な音がして、いつも聴いているJBLのミニスピーカーの影が薄くなりそうです。
 同時期に手に入れたものにD社の小型のCDプレーヤーがあります。それなりに古いものですが、光出力があったり、オーバーサンプリングのデコーダーが乗っていたりしますからCD初期のものではなく、その後いろいろと頑張った機能がのっかたもののようです。
 最初の姿はCDトレイは出てきてCDは入っていくのですが、まったくCDが回っている気配がありません。まずはふたを開けて中身を見てみることにしました。ふたのネジが大分少ないようですので、以前の持ち主も何とかしようと中をみて頑張った雰囲気が感じられます。こうなると「よし、俺が何とかしてやろう!」と闘志と楽しみが倍加してきます。ダメでももともとです。
 中をのぞきながら動かしてみるとベルトは一応回っているのですが、CDが収納されるとCDのドライブ機構押し上げる行程がありますが、このとき、駆動力不足で動作が止まっているようです。ベルトの伸びと、駆動カムのグリス切れに原因がありそうです。いつもの間に合わせでゴム紐を代用して、適当なグリスを塗り何度か動かすと一応CDは回り始めました。
 意外に簡単だったと思い音を出すと最初は鳴り始めるのですが、音切れや音飛びが激しく使い物にはなりません。ピックアップのレンズだろうと磨いてみました。最初のCDは結構聴かしてくれるようになったので、気を良くして他のCDを乗せると、まるで再生しません。CDによってうまくいくもの、何とか音の出るもの、まるで駄目なものなどいろいろです。
 レーザービックアップの後ろに何か調整するトリマーが付いています。何の目的か分かりませんが少し回してみました。ダメなCDが読めるようになったり、まったく動かなくなったり変化があります。CDの動きを見ていると回転や移動のモーターのサーボの調整をしているようです。面白くなって微妙に調整していくと、かなりのCDがうまく読めるようになると同時に音も落ち着いてきたような感じです。
 しかし、数枚のCDで正常なつもりになり作業を終えて組み立てると、また読めないCDが出てきます。うまくいくCDでも全曲が安定して続きません。その度にふたを開けて微妙に調整していきます。工場ではテストCDを用意してどこかのテストポイントを監視しながら調整して出荷したのでしょう。
 長年の使用で摩擦抵抗や部品の変化、レーザーの出力低下など様々な要因で初期の設定ではうまくいかなくなるのでしょう。それらしいテストポイントも分らないし、どんな機能を確認するかもわからない手探りですが、何日か遊んでいるうちに、ほぼ安定して動くようになってきました。
 思い入れを持つほどの高級機でもありませんが、動き始めると何となく深い絆ができてしまってしばらくはこの機械で音を出す日が続きそうです。

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