2010年1月6日水曜日

こども美術展

 所用で外出した時、美術館の前を通りました。今、何かやっているかなと看板をみると「えひめこども美術展」とありました。
 どうしても見たいというほどではありませんが、いったいどんなものがあるのだろうと軽い気持ちで入ってみました。
 小学生低学年の絵を見て、これは面白いと夢中になってしまいました。頭と手がやけに大きい絵に目を惹かれます。イモ掘りの絵は芋がやたらに大きく描かれています。
 そうなんです。自分が何に興味を惹かれ、何に注目したか、はっきりしています。何に感動し、そのありのままの気持ちが絵になっているのです。対象物が見た光景の中でどのような大きさなのか、実際の寸法を忠実に再現しようとするのでなく、何に感動したか、その感動のスケールが画面の大きさになって表れているのです。小さな虫のバッタが人より大きいのはおかしいなんて気持ちを持つ必要がないのです。
 色使いも楽しいものです。実際の色がどうあれ、自分のの好きな色が好きな形になっていれば、それを夢中で表現する。この思い、割り切りの良さは、きれいに上手に描こうなんて欲張った思い入れが無いだけ、見る者に訴求する表現力が素晴らしいものになっています。
 この表現手法を写真に使えないか、自分が面白いと感じるものだけを徹底的に取り出し、画面を構成できることができないか欲求がでてきます。ほかに何が写ろうと自分の感動したものをストレートに出せればこれほど面白いものはないと感じながら帰ってきました。

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