2009年1月30日金曜日

ギャラリーめぐり

 街を歩いていて、ギャラリーを見つけると、どうしてものぞいて見たくなります。
 特に写真のギャラリーは、黙って通り過ぎるのはもったいないと、忙しいときにも足が向いてしまいます。
 つい最近まで、東京の銀座には多くの写真ギャラリーが集まっていて東京出張の最大の楽しみでした。しかし、いつの間にかフジやコダック、ライカのギャラリーが引っ越したり、廃止になってしまって大変寂しくなりました。駅のそばで何かのついでに行けると、のぞける機会が多いのですが不便な場所になるとなかなか行けません。
 都会で見る作品には、アイデア、力量、展示方法など見るたびにすべてに関心させられるものがあり、見逃せません。たくさんのギャラリーがあれば、互いに刺激し合っているようでより大きな感動になるような気がしました。
 有楽町の駅前のコンタックスのギャラリーはもうすぐ閉鎖が決定し、さよなら展示で有名な先生たちの作品が並んでいました。どれも素晴らしい作品で素人がどうこう言えるものではありませんが、それぞれの人の個性が決まっていて私のような物好きには新鮮味が少ないのも事実です。改めてその人の持つ個性は強いものだと関心しました。
 また行き易いギャラリーが消えるのは大変残念です。
 デジタルカメラの時代に移行し今まで写真文化を支えていたカメラメーカーがカメラから撤退し、カメラとは縁のなかった電気メーカーが写真を作るようになってきたのですが写真文化を牽引するようにはなっていないのが現実ではないでしょうか。
 いつでも使える携帯電話カメラや手軽に素晴らしい写真の撮れるデジタルカメラで写真をとる人口は大幅に増えているのに文化としての育てる環境は少なくなっているのではないかと心配です。利用する人のレベルが上がることによって新たなカメラのニーズも生まれてくるのではないかと思います。
 日本の素晴らしい技術をカルチャーに育てていく姿勢もメーカーとして重要な役割ではないかと思うのですが、現状をみるとさびしく感じるのは私の個人的な感傷なのでしょうか。

2009年1月28日水曜日

照明

 自分のギャラリーが欲しいと思ったとき、作品の照明だけはこだわっていきたいと考えていました。毎年自分の作品を展示している公立の美術館も照明はあまり自慢できるものてなく、全体を照明する蛍光灯が固定されているだけなので、作品が際立ってきません。
 希少な作品を長期間展示するのであれば、照明による退色なども考慮する必要があり、強い光を当てることは控えなければならないでしょう。しかし、短期間、我々のような俗人が作品を発表するのであれば、見る人に作品の持つ力以上に映えるように展示したいものです。このためできる゛けスポットランプを利用して作品に証明が集中できるように考えてみました。
 現在のR2Vはまだまだ試行中で完全ではありませんが、多くのスポットライトを用意していますので、展示される方はいろいろと試してください。「馬子にも衣装」とは言いませんが、自分の手塩にかけた作品を光らせてください。
 照明によって作品のプリントの仕方も考慮する必要があります。日本の照明は暗い目のところも多くその場合は多少明るい目のプリントで、明るい照明のところでは暗い目のプリントが見やすくなるそうです。
 照明の世界にも省エネルギーが要望されているようでLEDのスポットライトなども検討されているようですが、照度、演色性、コストなどいろいろ課題があるようです。
 電子回路にいろいろと携わってきた経験から、ぜひ挑戦してみたいと思っていますのでアドバイスをよろしくお願いします。

フラッシュ

 雨の時には写真を撮ろうと書いた後でふと考えました。
 暗い時にはフラッシュと言うのが常識だとは思いますし、今のカメラは暗い場面では自動的に光ってきれいな写真を作ってくれます。
 でも、私はちょっと天の邪鬼的に、明るい時にはストロボを光らせて、暗い時にはフラッシュなしで撮ってみるのが面白いと考えています。
 まず暗い時ですが、暗い時にみんなで記念撮影するにはフラッシュは便利ですが、せっかくの夜景でストロボをたくと不自然なことが起こりかねません。ストロボは近くを明るくしますが、少し離れると光は届きません。ネオンサインの輝く夜景を撮ろうとして、ストロボを光らせると近くの看板を光らせて遠く夜景が写らなかったなんてことが起こりかねません。現在のカメラは近くのお友達を適切な露出できれいに撮りながら背景の夜景も奇麗に写せる、素晴らしい頭脳を持っていますが、夜景だけを写そうとする時にはうまくいかない場合があります。
 完全なオート撮影と共にフラッシュを停止した撮影も試みてください。ついでに露出補正を少しマイナスにしておくと夜景らしく撮れるかもしれません。
 逆にフラッシュが絶対に必要無さそうな日中にフラッシュを使うことも意外に効果的な時が少なくありません。強い太陽の光の下で顔に強い影ができるような時はフラッシュの光で影を消して自然な感じを作ることができます。逆光の中で写したいものが真っ黒になりそうな時でもフラッシュを当てるとはっきりと写すことができます。ただ、近くのものは明るくなりますが、少し離れるとどんどん光が弱くなりますから、不自然な感じが出ることも少なくありません。それを利用して被写体を盛り上げることも写真の面白さではないかと思っています。
 何となく、カメラにくっついているストロボを楽しく使ってみませんか。

順光 逆光

 私が最初にカメラを手にしたとき、写真は光を背にして撮らないときれいな写真は撮れないと言われていました。顔に光が当たると全体が一様な明るさとなり、何もかもがきれいに取れます。
 背景から光がはいると、光の変化が大きく露出の値を正確に決定することが難しくなります。全体の明るさを基準にすると、カメラを向いている顔は暗くなります。特に後ろの光が強いとどうしても影絵のようになってしまいます。
 影の部分に露出を合わせると理屈上はきれいに撮影できるはずですが、強い光の影響で光の乱れが写ってしまい、頼りない映像になってしまいます。
特に昔のレンズは光の乱れを防ぐレンズのコーティングがなかったり、あっても効果が薄いため、レンズに直接光が入るとフレアやゴーストなどと言われる光の乱れでとんでもない形になってしまいます。
 特に強い太陽の光をまともに受けると、シャッター幕が焼けてしまうようなカメラ本体のダメージにもなる場合すらあります。
 だから、絶対にカメラに光が直接入るような逆光で撮ってはいけないかと言うと、現代のカメラは逆光こそ面白い写真が撮れると言えそうです。
 レンズのコーティングやカメラ内部の反射防止処理が重視しており、多少の直接光線が入っても画像の乱れは大幅に少なくなっています。
 程よい逆光は被写体を素晴らしい雰囲気に持ち上げてくれます。後光のさす画面というと神秘的です。光が透けて見えるような花びらや新緑の葉っぱはいかにも生き生きとした感じを出してくれます。
 真後ろの光でなく、斜め後方とか横からの光線は被写体の立体感を増し全体に立体感のある構成ができます。
 プロのスタジオなら複数のライトを効果的に使って盛り上げられますが、アマチュアでは素敵な光を探してシャッターを押すことが必要ですね。

W vs. M

 携帯電話のカメラで気楽に写真することを知った人たちが、より楽しい写真の世界を求めて本格的なカメラを始めたということを聞きます。
 昔、写真は男の世界の趣味と思われていました。カメラはフィルムを装填し、露出をきめ、ピントを合わせ、フィルムを現像し、引き伸ばし機でプリントする。面倒な儀式がたくさんあり、簡単に取り組めるものではありませんでした。
 いろいろと面倒な理屈を考えらがら取っていたせいか、出来上がった写真は「よくできました」と言えても、面白いと言えるものがなかなかできなかったのではないでしょうか。
 それに比べ、ただ押すだけでもきれいな写真がとれ、少々では失敗をさせてくれないほどになってくると、多少のブレやピンボケがあっても「かわいい」「きれい」「おもしろい」と言えるようなものが注目を集めるようになってきました。
 技術でなく、感覚で写真を撮るようになってくると、どんどん女性のカメラ愛好者が増えてきました。面倒な理屈抜きに面白い写真が撮れハッピーになれるのですから、三脚や交換レンズをずっしりと抱えていかなくてはまともな写真は撮れるものではないと言っていた真面目なカメラマニアには力の抜けるような時代になってきました。
 技術を発揮できることで達成感を楽しんでいた男どもから、楽しい感覚で新しいことに挑戦する女性の時代に大きく変わっています。
 私の所属する写真のサークルでも今までの写真では考えられないような視点で斬新なカットを見せるのは女性が目立っています。皆様の参加を待っています。