2009年12月12日土曜日

デジタルカラー

 いくつかのギャラリーをはしごして、様々な作品を見せて頂き、多くの感動や驚きや新たなアイディアなど様々な刺激を受けて楽しんでいますが、最近の展示では一目でディジタルプリントだと感じる展示が多くなっています。
 以前からのフィルムと印画紙を使って表現されていた写真と違った色表現でそれが面白くないということではないのですが、新しい色のワンパターンになっているような感じでもっと様々な表現があっていいのではないかと素人ながら考えてしまいます。
 デジタルカメラで撮ったイメージを顔料タイプのインクで打ち出すと独特の色になるように感じます。印刷用紙も印画紙のような光沢の物でなく、光沢のないマットタイプが使われていることがほとんどで余計にデジタルプリントと感じるのかもしれません。
 顔料タイプのインクを使ってインクジェットプリンターで出力すると光沢紙の場合、インクの反射と用紙の反射が違い特に暗い画面では不自然になることが多いのでマット紙が選ばれているのかもしれません。
 さらに写真の表現を強調し重さを出すためか、かなりコントラストや彩度を強調しているようなことが多くよりデジタル臭くなっていると感じられます。
 映像表現なのですから作者の意図が一番伝わる表現をすればいいのでしょうが、何十年もの過去から写真を見ていた眼には新鮮さと同時に何か異質な感じがして素直に入り込めないのは年寄りの素人のたわごとかもしれません。
 私のギャラリーでも伝統的な処理をされているような写真を見るとなぜか安心感や落着きを感じます。そのうち、私もデジタル化されるかもしれませんが。。。

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