2009年3月2日月曜日

クラシックカメラの写真展

 銀座でクラシックカメラの愛好者の皆さんの写真展を見てきました。
 100年以上前のカメラもありますが、写真だけ見ているとそんなに古いカメラで撮ったとはとても思えません。クラシックカメラだからその当時は、感度の低いモノクロフィルムを使っていた時代です。カラーフィルムはまったく考慮されていなかったはずなのに立派にカラーが再現されています。きちんとモノクロの映像が撮影できるということはすべての光に対して正確な映像を結ぶことが基本なので、モノクロ写真がシャープに取れることはカラーも正確に撮れることにつながることになるのでしょう。
 レンズは確かとしても、現在市販されているフィルムが使えないものが多く、いかにフィルムを調達してセットするか様々な工夫が必要で、展示されている皆様の工夫と苦労は大変なものではないかと思います。
 露出も、シャッターもピントも自動などあるわけなく、ダイヤルに刻んである数値で正確に動く保証もなく、一枚を撮るにもかなりの時間が必要となり、何枚も撮っておくことも困難で、瞬間のシャッターチャンスを狙うことは非常に難しいものではないでしょうか。ろくに確認できないファインダーで画面の隅々まで確認することなど不可能でしょう。
 だからこそ、様々なアイディアを出しながら立派な作品を残された時の醍醐味は格別の楽しさがあるでしょう。作品のその裏に隠された様々な苦労を想像しながら拝見するといっそう興味深いものがあります。

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