2009年2月11日水曜日
修正
デジタルカメラで撮った写真は修整がいろいろと出来るから便利ですね。デジタルは修整が効くから写真の正確性がない。どんなにでも修正できる写真は芸術性としては問題ではないか?など、いろいろと聞くことがあります。
テレビや映画のCGを見ていると確かにどんなにでも絵が作れそうに思えてきます。しかし、我々がデジタルカメラで撮った写真をどれだけ修整、補正ができるかと言うとフィルムほどできるのか疑問を持つことがあります。
ネガフィルムの感受性の広さは機構が大変簡単なフィルム付きカメラが成立するほど広いものがありますが、デジタルで絞りもシッター速度も固定ではほとんど写真にはならないでしょう。コンピューターが細かく補正した写真でも白飛び(真っ白な画面)や、黒つぶれ(真っ黒)した映像は再現不能です。撮った映像を補正すると補正するたびにデータを表すビットが少なくなり荒い画面になります。暗い画面を明るくるくしたり、画面の一部を取り出したり(トリミング)すると、目に見えて画質が落ちてきます。
写真補正ソフトは従来のフィルムの現像、プリント処理で行っていたような補正が基本になっているものが少なくありませんが、デジタルとしての課題も少なくないのではないかと思えます。高画素のカメラが当たり前になってきましたので、少々の補正には十分耐えられるようになりましたが、写真はシャッターを押す時にきちんと仕上げをしておくことはいつの時代にももっとも基本的なことではないでしょうか。
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