今日は朝から冷たい雨模様でした。
ここ松山地方では伊予路に春を呼ぶまつりと言われる「つばき祭」の最終日で1日目、2日目と好天がつづき、不況の中の神頼みと大変賑わったようですが、今日はちょっと水を差した感じです。
カメラを持って、被写体を探すときの雨は、カメラにとってはいやなものですが、写真としては悪くありません。「夜目、遠目、傘の下」と言うわけでもありませんが、被写体をやさしく包み込んでロマンチックなムードを出してくれます。明るさが少なくなるという苦しさはありますが、光が一様に回り込み、青天のときのようにどぎつい影を作らないため優しさが出てくるような気がします。地面も乾いていると白く輝いて、ともすれば白く飛んでしまって、言葉どおり白々しくなってしまいますが、濡れた地面はしっとりとした落着きを出してくれます。
私の好きな木々の葉っぱは滴り落ちるしずくが、大変面白い形を作ってくれ、光線によっては宝石のような輝きを作ってくれます。
青天に花の撮影でも霧吹きを持って出かけるという話もありますが、自然な雰囲気は雨の時しかないでしょう。
傘をかかえて、カメラを濡らさないよう持って、さらにスローシャッターに備えて三脚をとなるとかなりな覚悟が必要となり、いつもの気楽なスナップと言うわけにはいかないかもしれませんが、いろいろと挑戦する値打ちはあります。
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