2010年3月5日金曜日

写真展  「ニライ」  銀座ニコンサロン

 以前はニコンサロンとキャノンギャラリーは近い場所にあり急いでいる時にも便利で、楽しいスポットだったのですが、なぜか同じ銀座でも離れた場所になりちょっと不便になりました。
 ライバルどうしでも、近い方が、双方とも来客数は多くなると思うのですが、いろいろ事情があるのでしょう。
 今日は沖縄から南の東南アジアの国々で撮影されたものです。私のその場所からの印象は底抜けに明るいおおらかな世界をイメージしますが、今回の染谷さんの作品は子供の死とその送葬を取り上げたもので、かなり考え深い作品です。私の最も苦手な世界でじっくり拝見するにも気が重くなります。
 一枚、一枚どんな生活のどのような背景のもとにこの写真になっているのかとか、その社会背景、もっている宗教など私には難しすぎます。
 出てきた写真は奥深い表現しているせいか、独特の色を感じます。このような写真にはモノクロ写真を使って意志的に独特の雰囲気を感じさせようとしたりするものですが、カラーでリアルな表現しておりより難しい面が少なくなかったのではないかと思います。
 このような写真の面白さは分かるのですが、一般性、大衆性など考えるとどれだけ受け入れてもらえるか難しそうな面を感じてしまいます。いろいろ難しい状況は少なくないでしょうが、これからもさらに切り込んで考え深い作品を見せて欲しいと応援をしたいものです。

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