2011年9月21日水曜日

マニア向け 私はついて いけません 確かに高級感はあるのですが

 旅する時は、いろいろと持って行きたいものが少なくありません。
 以前は大きなカメラや交換レンズ、バッテリー、フィルムと沢山の器材を抱えて出かけたものです。
 短い旅でも、まして仕事の出張で余裕があるかどうかわからない時でも、あれもこれも詰め込んで出かけました。
 しかし、年齢を重ね体力が落ちたこともありますが、いろいろ持って出かけても、まるで使わないものが多いことも反省するようになりました。

 そこで、カメラは1台だけに絞ることができないかと、思案しました。出かけるならあれもこれもしたい。日ごろ使えない器材も使ってみたいと思った所で、日常生活の中で使えないようなものが、忙しい旅の中で、使えるものではないことを、この歳になってやっと気がつきました。

 これ一台あれば、迷わない、それなりにしっかりした器材が欲しくなりました。いろいろ見聞きするうちにリコーGRデジタルが面白そうに見えてきました。

 実際、持ってみると、コンパクトなボディーながらしっかりした作りの良さは十分伝わってきます。1眼レフ機のように調整ダイヤルがボディ前後に付き、露出補正やプログラムシフト、シャッター速度指定など使えるようになっていて、いかにも使い勝手が良さそうです。
 バッグの中に押し込んで、出した時にはいつも変っているモードダイヤルもしっかりとロック機構があり、私のようなうっかりの多いものには大変ありがたい作りです。

 レンズは思い切り気合いの入った単焦点広角レンズです。確かに撮った絵をみるとカチッとしまった、素晴らしい性能を感じさせます。
 コンデジの高倍率ズームレンズによくある、どの焦点でも、どこか曲がっているような、締りのない雰囲気が全く感じられなく、使ってみたい思いになりました。

 単焦点のレンズはちょっと不便かもしれませんが、昔のカメラは50mmの標準単焦点レンズで何でも撮ったものです。レンズが動かない分体を動かせばいいのです。 



 小さなカメラでいざとなれば単4乾電池も使える便利な設計なので充電機や予備電池など持たなくてもいいだろうと気楽に出かけました。

 2泊3日の仕事のついで(仕事がついでかも?)の旅に持ち出しました。
 いつものバッグの中で邪魔にならない大きさはありがたいものです。

 飛行機の中からはいつも雲を眺めています。様々な形になり、その時々の光線で、思わぬ形が出てきます。
 さっそくカメラを取り出して、いろいろと眺めながらフレーミングを考えますが、なかなかまとまりません。こんな時は、どうしてもズームが欲しくなります。

 目的地の街中でのスナップも大好きな被写体です。人はどう思うかもしれませんが、ゴミのようなものを見つけては、自分勝手に様々なイメージを描いて喜んでシャッターを押しています。

 街中スナップには広角単焦点レンズでも不便は感じません。ズームしてどうするかと考えるよりも面白そうだ カシャッ とやっているのが一番です。
 こんな時、このカメラはレスポンスが良いのでイメージを逃さないような気がしてうれしくなります。
ただ、街中スナップには夜景が多いのですが、手ぶれ補正がないのは残念です。

 カシャカシャとスナップを続けるのは大変便利なのですが、じっくり構えて、フレームを考えるにはズームレンズが欲しくなるのも事実です。いっそ大きめに撮っておいて、後でじっくりとトリミングすればとも思うのですが、きちんと思いを画像にしておきたいと無理な事を考えます。

 最初に考えた、ズームがなければ体を動かしてポジションを決めればもっと素晴らしいものが見つかるという気持ちはあるのですが、現代社会では踏み込めない場所は少なくありませんし、そんなにじっくりと走り回っている時間的余裕もありません。
 


 このカメラの意図する所は十分理解できたのですが、今の自分には、ちょっと不便なことも少なくないと、結論を出して、また浮気心が出てしまいました。

 もう一つ、物足らないと感じたのが乾電池も使えるようにはなっていますが、予想以上に消耗が激しく、本当に緊急避難として使えるレベルでしかなさそうでした。でも、よく考えられた機能で、いざとなれば何とかなると思えるの有難いものです。

 なお、私が使っているものはリコーGRデジタルⅡです。最新のモデルでは手ぶれ補正が付き、ISO感度も上がり、夜にも強くなっているようです。

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