2009年4月5日日曜日

桜を撮る

年度末の慌ただしい時間に忙殺されていると、世の中は桜満開になっていました。
 この時期になると、私の通勤はいつものバスから、歩いて通勤に変わります。通勤経路の石手川のえん堤は桜の満開となり、多少忙しい時でもカメラを抱えてスナップしながら歩きたくなります。
 カメラを忘れて出かけると無性に残念な思いがして、後悔ばかりになるのですが、いざカメラを向けてシャッターを押そうとすると、いつも同じパターンの画面ばかりで、さっぱり面白くありません。カメラがない時には何か新しい発見をしたような気分がするのですが、いざカメラを向けると急に気後れしてしまって面白くありません。
 桜の満開の豪華さに気を取られて、何か気分は浮き上がるのですが、そのままの気分を写しこもうとして、ファインダーを覗くと、一面の花も平板のように見えてしまったり、背景にあまりにも日常的な生活風景が入ってしまったり、思うカットになってくれません。光の変化を探したり、遠近感のある花の並びを探したり、背景とコントラストの出そうな場面を探したり、一応の画面を作ろうとするのですが、一目見たときの感激とは程遠いものです。
 大きな木が一本雄大な風景の中にそびえているようなシチュエーションならば、それなりにまとまりそうですが、街中の桜では理想の雰囲気がなかなかできないものです。
 私の場合だけではないでしょうが、特徴のある花を探したり、木の幹とのコントラストで画面の変化を探したり、空の雲に参加してもらったり、近くの花びらにフラッシュの光を当てたりと無い知恵を絞りながら今年の桜に挑戦しています。
 でも、毎年同じ場所では知恵が尽きてしまったというのが本音のため息です。

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